スマートフォンでビッグバンを体験できるアプリが登場
Keystone
スマートフォンで宇宙の誕生の瞬間へタイムスリップ―。米グーグルとスイスの欧州原子核研究機構外部リンク(CERN)が6日、138億年前のビッグバンを仮想体験できる無料アプリ「ビッグバンAR外部リンク」をリリースした。
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CERNのシャーロット・ワラカウレ氏は「このアプリでより多くの人たちとつながり、私たちの宇宙の起源にまつわる物語を斬新な方法で届けたい」と話す。
アプリは利用者の視界にコンピュータが情報を重ねる拡張現実(AR)、バーチャルとリアリティが混ざり合った混合現実(MR)の技術を活用。「フィクサー」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」などで知られるオスカー女優ティルダ・スウィントン外部リンクがナレーションを担当した。
>>アプリの紹介ムービーを見る(英語字幕)外部リンク
アプリは6日、米ワシントンで公開されたグーグルの「アート&カルチャー外部リンク」プロジェクトの一環で開発。プロジェクトのサイト「Once Upon a Try外部リンク」では、CERNやNASAなどとタイアップし、様々な分野での発明や発見を視覚的に紹介している。
サイトでは、CERNの最深部や国際宇宙ステーション(ISS)を「訪問」したり、アルバート・アインシュタインのメモを見たり、ヒッグス粒子発見やインターネット誕生の経緯を見たりできる。
インターネットのワールドワイドウェブ(WWW)は1989年にCERNの職員が発明した。今年で30周年を迎え、12日に記念イベント外部リンクがCERNで行われる。
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最先端の科学を探求する欧州合同原子核研究機構(CERN)。ここでは、27キロメートルの大型ハドロン衝突加速器(LHC)内で陽子同士を衝突させ、宇宙誕生の瞬間を再現しようとしている。ところが、このような最先端の研究とは対照的に、同組織の年金基金は驚くほどリスク回避型なのだ。
1954年に設立されたCERNは、スイス・ジュネーブとフランスとの国境にまたがって建っている。そのホームページにはこう書かれている。「宇宙は何で出来ているのか?宇宙はどのように始まったのか?CERNの物理学者たちは、世界で一番強力な大型ハドロン衝突加速器を使いながら、これらの問いに答えようとしている」
だが、CERNの研究者3600人の年金基金の資産運用は、こうした最先端の研究のやり方に相反するかのように、リスク回避型だ。
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スイスの研究者が政治にかかわるとき
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石油や天然ガスを利用した旧式の暖房設備は、持続的な新設備と入れ替えるべき。チューリヒ州では、名高いエネルギー研究者からこんな声が上がっている。この要求は単純かつ極めて民主的な国民の権利、個人イニシアチブ(個人発議)によって州議会に持ち込まれた。
「スイスの学者や研究者は基本的に目立たない」とは、もはや言えなそうだ。ジュネーブの欧州合同原子核研究機構(CERN)からは驚異的な発見が次々に届き、ロボット業界では重要な部品が開発され、ベルトラン・ピカールさんは先日ソーラー飛行機で世界一周を果たした。しかし、政治的な議論へと目を向けてみると、学者が積極的に参加している様子はあまり見受けられない。公の場での発言は、たいていが中立的立場に立つ専門家としてのものだ。
そんな中、博士号を持つ建築家ニクラウス・ハラーさんが、積極的に政治に参加していく団体をチューリヒで結成した。36歳のハラーさんは、学問も社会の一部であり、専門家はその知識を社会のために積極的に役立てていくべきだと考える。
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科学者が開発 情報漏えい防ぐメールサービス
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政府やハッカーによる電子メールの覗き見を防ぐ、簡単で分かりやすいメールサービスを開発したという男性に話を聞いた。
きっかけは2013年、エドワード・スノーデン氏が「米政府が膨大な量の通信傍受を行っていた」と暴露した頃にさかのぼる。
その後、ジュネーブの欧州合同原子核研究機構(CERN)で働く素粒子物理学者のアンディ・イェンさんは、数人の同僚と共に、電子メールの受信・送信を安全にする方法ついて考え始めた。
その彼らが開発した「プロトンメール(ProtonMail)」は、スイス国内に全てのサーバーを置くメールサービスだ。開発のねらいについて、イェンさんに話を聞いた。
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スイス・ジュネーブの欧州合同原子核研究機構(CERN)にある世界最大の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)。2年間の改良工事を終え4月5日、以前に比べ約2倍の高速エネルギーを備えて運転を再開した。CERNの物理学者デーブ・チャールトンさんに、今後何が期待できるのかを聞いた。
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