The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイス気候研究の第一人者、グリーンランドで事故死

コンラート・ステッフェン氏
コンラート・ステッフェン氏 ©JasonvanBruggen

連邦森林降雪国土研究所所長の気候変動研究者コンラート・ステッフェン氏が週末、グリーンランドで事故死した。

気候変動研究の第一人者として知られるスイスのコンラート・ステッフェン氏が週末、グリーンランドの気象観測所「スイスキャンプ」でフィールドワーク中に事故に遭い、68歳で亡くなった。当局が10日発表した。

ステッフェン氏は40年以上にわたり北極と南極の気候変動に関する研究を定期的に行ってきた。2012年からは連邦森林降雪国土研究所(WSL)の局長を務めていた。

外部リンクへ移動

連邦工科大学チューリヒ校(ETHZ)のミヒャエル・ヘンガルトナー学長は声明外部リンクで、「ステッフェン氏という、親切で献身的な無類の同僚を失った。ETHは深い悲しみに包まれている」と述べた。

ステッフェン氏は1952年生まれ。スイスとアメリカの国籍を持つ。大学で自然科学を学び、1984年に連邦工科大学チューリヒ校で博士号を取得。1990年に米コロラド州ボルダー校の気候学教授に任命された。

2012年からは、連邦工科大学チューリヒ校とローザンヌ校で気候・寒冷圏の教授を兼務していた。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部