分解され土に帰るストローもある
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スイス西部のヌーシャテル市では、2019年からカフェやレストランでのプラスチックストローの使用を禁止する。廃プラスチックを削減する動きは世界的に広がっており、ストローの禁止はスイスでは初めて。
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地元の政治家ヴィオレーヌ・ブレトリー・ドゥ・モンモラン氏は18日の記者発表外部リンクで、「ヌーシャテルが公共施設でのプラスチックストローの使用をスイスで初めて禁止する都市となることを誇りに思う」と語った。来年1月1日から禁止される見込みだ。レストランに変更の準備を促す啓発活動をすでに始めているという。
禁止令は、ホテルとケータリング協会「ガストロ・ヌーシャテル」が支持し、地元のレストラン経営者の大半も好意的に捉えている。
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4月には、「En Vert et contre tout」(仏語で「全てをエコに」)協会がプラスチック製ストローの禁止を目指すキャンペーンをスイス・フランス語圏で開始した。ヌーシャテルの15機関がキャンペーンに参加したことを受け、市当局もストローの全面禁止に動いた。
グローバルな動き
ナショナルジオグラフィック誌によると、米国人は一日当たり5億本のプラスチックストローを使用していると推定される。このため、いくつかの都市では使用を禁止・制限している。最近ではカリフォルニア州マリブが禁止に動いた外部リンク。台湾は30年までに、ストローやレジ袋を含む使い捨てプラスチック製品全てを禁止する予定だ。
英国政府は4月、ストローや綿棒などの使い捨てプラスチックを、来年早期に廃止する方針を打ち出した外部リンク。メイ首相は、プラスチックのごみは「世界が直面する最大の環境問題の1つだ」と述べた 。
レジ袋を禁止や制限、有料化している国は多い。スイスの主要なスーパーマーケットはレジ袋を有料にし、使用が大幅に減った。
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