The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイスでも広がる若者のデモの波 気候変動対策求め

demonstrators march through Lausanne with banners for the climate
気候変動対策を求めデモ行進する人々。ローザンヌをはじめスイスのあちこちでデモの波が広がっている Keystone

気候変動への対策を求め、スイスの13都市で何万人もの人々がデモ行進を行った。

デモは3日、学生らの主導で行われたが、あらゆる年齢層の人々が駆け付けた。寒さにもかかわらず「車ではなく樹木を」、「きれいな肺が欲しい」、「脳がすでに溶けてしまったのか?」といったメッセージを掲げデモ行進を行った。 

警察の発表によれば、デモに参加した人はローザンヌで1万人、チューリヒで8千~1万人だった。他の都市の参加人数はジュネーブとバーゼルで各4千人、フリブールで2500人、ベルンとルツェルンで各2千人。その他の都市を加えるとさらに多くの人がデモに参加した。 

デモ参加者は、気候変動に危機感を持ち、適切な対策を取るようスイス政府に求めた。その中には、スイスは2030年までに温室効果ガスの排出をなくすべきとの呼びかけもあった。

デモは特定の党派に属する動きではなかったが、フリブールのデモを主催した大学1年生のレオ・ティンゲリーさんは、「政治的支援も歓迎する」とスイス通信(Keystone-SDA)に話した。 

1月中旬には約2万2千人の生徒らがスイス全土でストを行い、気候変動への対策を求めた。これは先ごろダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)で話題になったスウェーデンの16歳の環境活動家グレタ・トゥンベルクさんに触発された動きだった。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部