スイスでは6日から公共交通機関でのマスク着用が義務づけられた。だがスイスの慈善・福祉団体は、貧困層の多くはマスクを買う金銭的余裕がないと指摘する。
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フランス語圏のヴォー州、ジュラ州などの一部の自治体は、域内店舗でのマスク着用も義務付けている。これを受け全国福祉団体協会「スイス社会保障会議」 ( SKOS/CSIAS ) は8日、地方自治体に対し、社会福祉を受けている人達に衛生マスクを無料提供するよう要請した。
国営・民間運営団体で作る同協会は、マスクの購入費用は月額40フラン程度(約4400円)になり、貧困層にとっては財政負担が大きすぎると話す。
国内2千超の自治体は、同協会の勧告に従うか、福祉支給額の引き上げを検討している。
教会の慈善団体カリタスは、運営するリサイクル品店で顧客にマスクを無料配布している。
ドイツ語圏のスイス公共放送ラジオ(SRF)によると、主要な小売店でのマスク1枚の値段は最大0.7フラン(約80円)だ。
スイスではマスクの着用はこれまで義務付けられていなかったが、ロックダウンの段階的緩和後、再び新規感染者数が増加傾向に転じた。マスクの有用性について議論した結果、政府は公共交通機関での着用義務付けに踏み切った。
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