スイス以外の国で生まれた同国永住権保持者(15歳以上)の41%が「家庭の事情」でスイスに移住したと答えた
© Keystone / Michael Buholzer
スイス連邦統計局(BFS/OFS)が12日発表した海外移住統計のまとめ外部リンクで、スイスに来た移民の6割超が同国を離れたくないと考えていることがわかった。
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この傾向は特に、欧州域内のEU非加盟国からの移住者の間で顕著となっている。
統計局のまとめ外部リンクによると、スイス以外の国で生まれた同国永住権保持者(15歳以上)の41%が「家庭の事情」でスイスに移住したと答えた。37%は「仕事のため」で、次に「亡命」(6%)「留学」(4%)が続いた。
男性は「仕事」、女性は「家族」を理由とする人が多かった。EUおよびEFTA加盟国出身者の場合は仕事を理由に移住するケースが目立った。その他の国の場合は「家族の再統合」が主な理由とだった。
スイスに移住した15~74歳の移民で「スイスに永住したい」と回答したのは63%だった。最低5年は滞在する予定の人は9%、5年未満で出国する予定の人はわずか2%だった。残りの25%は期間未定とした。
スイス出国を希望する理由として最も多かったのは「退職」および「家庭の事情」で、次に「仕事」「ホームシック」が続いた。
移民のスイス滞在に関するデータは1998年から収集されている。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
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