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UBS、独ザウアーボルン信託を買収へ   富裕層に照準

スイスの総合金融グループUBSが富裕層向け営業を強化している。

(swissinfo.ch)

スイスの総合金融グループUBSが富裕層向けの営業を強化している。

UBSは11月30日、ドイツのザウアーボルン信託銀行を買収し、ドイツ支部の「プライベートバンク」部門と統合すると発表した。買収金額は明らかにしていない。

富裕層を相手にするプライベートバンク業務はUBSの有力な採算部門。独ザウアーボルン信託銀行の買収を手始めに、富裕層を中心とする販売網を拡大して個人資産を取り込み、同部門の収益増大を目指す考えだ。

富裕層狙う

 UBSのプライベートバンク部門は、顧客の土地・建物などの不動産や証券など幅広い資産を管理・運用する業務を手掛けるが、2003年の連結決算では経常利益の60%近くを占め、UBS金融グループの中核を担う。

 同部門の総資産運用額は現在、約3,500億フラン(約31兆5,910億円)。

 UBSプライベートバンク部門のマルセル・ローナー会長は先月、チューリヒで開かれた記者会見で「ドイツ企業の買収に興味がある」と述べ、小規模なM&A(合併・買収)を通して、欧州でのプライベートバンク事業を拡大させていく意向を示している。

 事業拡大の一環として今回、ドイツ・フランクフルト近郊に本店を置くザウアーボルン信託銀行を買収。同行員数は90人だが、資産運用額は10月末現在で約60億ユーロ(約8,240億円)を超える。

 一方、統合先のUBSドイツ支部プライベートバンク部門は行員数が800人。資産運用額も100億ユーロ(約1兆3,730億円)を上回る。

 UBSドイツ支部の責任者ユルク・ツェルトナー氏は「ドイツの高額預金者に強いザウアーボルン信託とパートナーとして良い関係が築けたことを歓迎する」と語る。さらに、「信託部門や投資部門にも結び付けられるような金融商品を共同で提供し、統合のメリットを早期に顧客に享受してもらいたい」と話している。


 スイス国際放送  クリス・ルイス   安達聡子(あだちさとこ)意訳 

補足情報

スイスの銀行:


スイスの銀行業は国内総生産(GDP)の約11%を占め、経済貢献度が国内の全産業で一番高い。

銀行業界の雇用者数は約10万人。間接部門の雇用者数も入れると、20万人に上るといわれる。

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