
スイス五輪委も東京五輪延期を申し入れ

スイスのオリンピック委員会は23日、東京五輪の開催延期を求める書簡を国際オリンピック委員会(IOC)に送ったと公表した。新型コロナウイルスの状況が落ち着くまで開催すべきではないとしている。
スイスのオリンピック委員会のユルグ・シュタール委員長は声明で「現在の状況では、五輪運動にふさわしい、公正で国際的な大会ができるとは考えられない」と述べた。
同委員長はまた「アスリートは厳しい条件下でトレーニングをしている。五輪参加を見送った国もある」と語った。
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「オリンピックは、希望、自信、生きる喜びの象徴だ。だがそれは全ての国の選手、ボランティア、役員、一般市民が安全・平和に体験できる環境がそろって初めて実現する」
来年に延期?
オーストラリアとカナダは23日、参加辞退を表明。米国の一部スポーツ連盟も延期を求めた。米紙USAトゥデーは23日、元IOC理事会メンバーのディック・パウンド氏が同紙に「延期は決まったこと。おそらく2021年開催になるだろう」と語ったと報じた。
産経新聞は、日本政府が最大1年以内の範囲で延期する方向で、IOCと調整を進めると報じた。延期されれば124年の近代五輪史上初めてとなる。
安倍晋三首相は日本時間の24日夜、IOCのトーマス・バッハ会長と電話会談する。
ロイター通信によると、新型コロナウイルスの感染者は24日朝時点で194カ国・地域の37万7000人、死亡者は1万6500人以上に上っている。

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