チョコレート工場では、イースターウサギの小さな型が出番を待っている
© KEYSTONE / CHRISTIAN BEUTLER
パティシエが流し型にお化粧
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ウサギはまず目と白や黒の装飾から命を吹き込まれる
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チョコレートを塗った型を閉じ合わせる
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チョコレートが漏れ出ないように、ショコラティエが鉄のクリップでしっかり閉じる
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チョコレートを流し入れる作業は2人がかりだ
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余分なチョコレートは「源泉」に戻す
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網の上で固まるのを待つ小さなウサギたち。こぼれ落ちるチョコレートも絶品だ
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はみ出したチョコレートを削り落とす
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ウサギの土台になるチョコレートを作業台に伸ばす
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ウサギ型をまだ柔らかい土台の上に設置。こうして土台と体をくっつける
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大成功!
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きっちり整列。もうすぐ食べられちゃうんだけど…
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旅立ちに向けて丁寧にラッピング。素敵なイースターを!
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ショーウインドーで、スーパーで、庭のどこかで。イースター(復活祭)の時期、色々な形や大きさのチョコレートでできたウサギをあちこちで目にする。一体彼らはどこからやってきたのか?どのように作られているのか?
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Christian Beutler/Keystone, Ester Unterfinger (写真部・文)
スイス人写真家のクリスティアン・ボイトラー外部リンク氏は、チューリヒ近郊のキュスナハトにある菓子店「ホノルド」の工場を訪ねた。家族経営で今は4代目。創業者のひ孫が店を率いている。イースターのウサギ作りはほぼ手作業だ。
その由来はほとんど知られていない。あるドイツ人が1950年代に発明し、大量生産されるようになったといわれている。有名な金色の包み紙にくるまれたウサギをスイスのチョコレートメーカー「リンツ・シュプルングリー」社が発売したのは1952年。社長の娘が庭で見つけた小さなウサギに夢中になったのがきっかけだったという。
かわいらしく甘いウサギは今では世界中で愛されている。スイスのチョコレートメーカーの業界団体「ショコスイス(Chocosuisse)外部リンク」によると、イースター関連のチョコレート製品は昨年、スイス国内で約4600トンを売り上げ、輸出量は380トンに上った。スイスでは毎年1600万匹、スイス人口の倍に上るチョコレートウサギが生産される。
(独語からの翻訳・ムートゥ朋子)
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チョコレートが「主食」のように日常的に消費されるこの国でも、この時期に製造される綺麗な飾りのついたチョコレートでできたイースター・エッグやイースター・バニーは人目を引く。だが、イースターの食べ物は、チョコレートだけではない。
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