このコンテンツが公開されたのは、
2019/02/05 16:30
3日、2019年ローザンヌ国際バレエコンクール外部リンク が始まった。19カ国から集まった74人のダンサーが参加している。日本人は12人が出場(14人がビデオ審査を通過したが2人は辞退)。今年も日本、韓国、中国などアジア勢の参加が目立つ。
それに対して、今年6月に新芸術監督兼最高経営責任者に就任した元ベジャール・バレエ団外部リンク プリンシパルのキャサリン・ブラッドニー氏 は、就任以来、地元の有望な若手ダンサーの発掘にも尽力している。コンクール開催2日目には、スイスでバレエ教育を受ける15~18歳のダンサーを対象にした無料体験レッスンを実施。また、「ベスト・スイス賞」の受賞資格の枠を広げ、スイスに少なくとも2年在住するダンサーに受賞のチャンスを与える。これまでの受賞資格はスイス在住歴3年以上だったが、ルールを改正した。
今回、スイス国籍の参加者はいないが、チューリヒ在住の日本国籍の女子2人と、バーゼル在住のブルガリア国籍の男子1人が、ベスト・スイス賞の候補者。ゼッケン番号313の佐々木須弥奈さん、316の住山美桜さん、422のジョージ・カピタンスキさんに地元の熱い眼差しが向けられる。
ローザンヌ国際バレエコンクール
正式名称はPrix de Lausanne(プリ・ド・ローザンヌ)で、才能豊かな若いバレエダンサーがプロの道に踏み出すことをサポートすることを目的とし、スイス西部のヴォー州ローザンヌで1973年から開催されている。15~19歳未満の若いダンサーを対象にした世界最高の国際コンクールの一つで、若いダンサーの登竜門とも言われる。現在カンパニーとプロとして契約中、または過去にプロ契約を結んだことのあるダンサーは参加できない。 第47回コンクールは2019年2月3日から10日まで開催され、363人が応募し、予選のビデオ審査を通過した74人が本選に参加。日本人は12人が参加している。入賞者は、希望するバレエ学校かバレエ団で1年間研修でき、奨学金が与えられる。 審査員は9人で構成され、今回は、キューバのカルロス・アコスタ氏が審査員長を務める。元英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルの吉田都氏も審査員を務める。アコスタ氏も吉田氏も過去に同コンクールで入賞を果たしている。
続きを読む
次
前
おすすめの記事
ローザンヌで羽を広げるバレエダンサー
10 代のバレエダンサーを取り巻く環境は、どのように変貌を遂げつつあるのだろうか?ローザンヌ国際バレエコンクールの最新情報をお届けする。
もっと読む ローザンヌで羽を広げるバレエダンサー
おすすめの記事
心のゆとりを持って挑むチューリヒ留学中の日本人ダンサー
このコンテンツが公開されたのは、
2019/02/07
2月3日から開催されているローザンヌ国際バレエコンクールで、プレッシャーを感じることなくゆったりとした心構えで参加している住山美桜さん(18)と佐々木須弥奈さん(18)。スイスのチューリヒ・ダンス・アカデミーにバレエ留学中というこの2人にインタビューした。
もっと読む 心のゆとりを持って挑むチューリヒ留学中の日本人ダンサー
おすすめの記事
ローザンヌバレエ2019 準決勝発表 日本人4人選出
このコンテンツが公開されたのは、
2019/02/08
スイス・ローザンヌで開催中の国際バレエコンクールで8日午後7時(現地時間)、決勝進出者が発表された。決勝に進出する21人のうち、最多は日本人4人、米国人4人で、韓国、ブラジル、ポルトガルからも各2人ずつが選ばれた。日本人4人のうち3人はすでにバレエ留学中の学生だ。
もっと読む ローザンヌバレエ2019 準決勝発表 日本人4人選出
おすすめの記事
ローザンヌバレエ2019、日本人出場者は14人 再び最多に
このコンテンツが公開されたのは、
2018/10/31
2019年の第47回ローザンヌ国際バレエコンクール(2月3日~10日)には、19カ国の80人(女子44人、男子36人)が参加する。国籍別では日本人ダンサーが最も多く、14人が出場する。国籍別の出場者数で日本がトップに立つのは2年ぶり。
もっと読む ローザンヌバレエ2019、日本人出場者は14人 再び最多に
おすすめの記事
ローザンヌのボーリュ劇場が全面改装 国際バレエコンクール2020はモントルーで開催
このコンテンツが公開されたのは、
2018/10/05
スイスで一番古い劇場、ローザンヌのボーリュ劇場が2019年7月から全面改装される。改装工事に伴い2020年の第48回ローザンヌ国際バレエコンクールは、モントルーで開催される。 1954年に創立したボーリュ劇場は国内最大の…
もっと読む ローザンヌのボーリュ劇場が全面改装 国際バレエコンクール2020はモントルーで開催
おすすめの記事
ローザンヌ国際バレエコンクール 地元ダンサーの掘り起こしを目指す
このコンテンツが公開されたのは、
2018/07/06
「プリ・ド・ローザンヌ」は世界に名を馳せる国際バレエコンクール。しかし近年、このコンクールに出場するスイス国籍のダンサーはほとんどいない。スイス国籍の参加者を増やす打開策として、ローザンヌ国際バレエコンクールの主催者は今月1日、ローザンヌのダンススタジオで第1回スイス・ワークショップを開催した。その背景とワークショップの様子を探った。
もっと読む ローザンヌ国際バレエコンクール 地元ダンサーの掘り起こしを目指す
おすすめの記事
プリ・ド・ローザンヌ新ディレクター就任、「ローザンヌをバレエの拠点に」
このコンテンツが公開されたのは、
2018/06/19
19日、ローザンヌ国際バレエコンクールの芸術監督兼最高経営責任者に、元ベジャール・バレエ団プリンシパルのキャサリン・ブラッドニー氏(51)が就任した。任期は無期限。スイス西部のローザンヌを拠点に世界で活躍するダンサー育成に力を注ぐ。
もっと読む プリ・ド・ローザンヌ新ディレクター就任、「ローザンヌをバレエの拠点に」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。