スイスのシモネッタ・ソマルーガ連邦大統領は21~22日にオンラインで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、世界各国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)からの回復を目指す中、先進国は気候変動対策に注力することが重要だと呼び掛けた。
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは議長国サウジアラビアの招待を受け参加。スイスがG20サミットに招待国として出席するのはこれが初めて。
サミットでは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のほか、持続可能な経済回復が議論の焦点となった。
ソマルーガ氏は21日、「持続的で力強い回復には『持続可能な開発のための2030アジェンダ』やパリ協定にも足並みを揃えた行動が必要だ」と呼び掛け、「短期的に行う対策は、よりサステナブルで包括的かつ豊かな未来を築くための、長期的な政策を強化するものでなければならない」と強調した。
また「2020年と2021年は、我々の気候変動との戦いにおいて極めて重要な年だ。遅くとも 2050 年までに(温室効果ガス排出量を実質ゼロにする)ゼロエミッション達成を目指すよう、すべての G20メンバーに強く求める」と付け加えた。
今年のG20サミットは新型コロナウイルスの影響によりオンライン形式で行われた。
おすすめの記事
スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦運輸省民間航空局(BAZL/OFAC)が3日発表した2023年の航空安全報告書によると、民間・小型航空機の事故件数は9995件と、前年から24%増加した。
もっと読む スイス飛行機事故、24%増 紛争地上空ではGPS妨害も
おすすめの記事
「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦裁判所(最高裁)は先月26日、チューリヒ地方裁判所の判事の1人に対し、気候活動家に関する裁判への関与を禁じる判決を下した。この判事が過去の裁判で活動家への団結心を見せたとして、考え方に偏りがあると結論付けた。
もっと読む 「気候活動家への団結心」見せた判事、類似事件への関与禁止 スイス最高裁
おすすめの記事
スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦統計局は25日、2023年の名目賃金は1.7%上昇したと発表した。インフレ(年平均2.1%)に相殺され、実質賃金は0.4%低下した。
もっと読む スイス、2023年の実質賃金は0.4%低下
おすすめの記事
製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの大手製薬ノバルティスは22日、2025年で任期満了となるヨルク・ラインハルト取締役会長の後任に、ジョバンニ・カフォリオ氏を選出すると発表した。
もっと読む 製薬大手ノバルティス、次期会長候補に米製薬BMS出身者選出
おすすめの記事
スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
このコンテンツが公開されたのは、
エジプト考古省は21日、約30年前に盗まれ国外に流出したラムセス2世像の頭部破片が同国に到着したと発表した。
もっと読む スイスで見つかったラムセス2世像破片、エジプトに到着
おすすめの記事
スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国民議会(下院)は17日、ロシアのオリガルヒ(新興財閥)の資産を追及する主要7カ国(G7)の国際作業部会には参加しないことを決めた。
もっと読む スイス議会、G7のロシア資産追及チームへの参加を否決
おすすめの記事
米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
このコンテンツが公開されたのは、
米政府高官は14日、イランによるイスラエル攻撃の前後に、米国は利益代表国であるスイスを通じてイランと接触していたと述べた。
もっと読む 米・イラン、攻撃前に「スイスを通じて」接触
おすすめの記事
チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
このコンテンツが公開されたのは、
チューリヒの春祭り「セクセロイテン」が15日開かれた。巨大な「雪男」を燃やして夏の天気を占う恒例行事は強風により中止となった。
もっと読む チューリヒ春祭りの雪男、強風で燃えず 歴史上初
おすすめの記事
スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス政府は10日、「大きすぎて潰せない(TBTF)」銀行に関する規制改革案を発表した。UBSと他の「システム上重要な銀行」3行は、破綻時のスイス経済への影響を抑えるためにより厳しい資本要件を課される必要があると述べた。
もっと読む スイス政府、銀行規制の改革案を発表 UBSの資本要件強化へ
おすすめの記事
新種のイカの化石、名前は発音が難しいスイスドイツ語に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ティチーノ州の約2億4200万年前の地層から新種のイカの化石が見つかり、「Chuchichäschtli(クッヒカーシュトリ、スイスドイツ語で『食器棚』)」と名付けられた。
もっと読む 新種のイカの化石、名前は発音が難しいスイスドイツ語に
続きを読む
おすすめの記事
スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの感染を抑制するため、スイスでは20日から公共のスペースで5人以上の集まりを禁止するなどの追加対策が取られている。スイス連邦大統領は21日、スイス国民へお手紙を書き、メッセージを送った。
もっと読む スイス大統領からのお手紙 「国民の皆さんへ」
おすすめの記事
あなたの町はスマートシティー?
このコンテンツが公開されたのは、
先端技術を駆使して住民の暮らしを便利にする。世界中の都市でスマートシティー(次世代都市)への取り組みが盛んだ。スイスではチューリヒやジュネーブ、そしてヴィンタートゥールが先端を行く。
もっと読む あなたの町はスマートシティー?
おすすめの記事
スイスの新女性大統領 パン屋で新年のあいさつ
このコンテンツが公開されたのは、
2020年のスイス連邦大統領を務めるシモネッタ・ソマルーガ氏は、スイス公共放送(SRF)を通じて新年のあいさつを行い、他者や地球に思いを向けるよう国民に促した。
もっと読む スイスの新女性大統領 パン屋で新年のあいさつ
おすすめの記事
気候変動はスイスにどれだけ大きな影響を与えたか
このコンテンツが公開されたのは、
気温の観測が始まった1864年と比べ、スイスの平均気温は1.9度上昇した。特にスイスのどの地域でどのように気温が変化しているか、グラフィックでひも解く。
もっと読む 気候変動はスイスにどれだけ大きな影響を与えたか
おすすめの記事
来年のG20 スイスも出席へ
このコンテンツが公開されたのは、
来年11月にサウジアラビアで開催される主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にスイスが出席する予定だと、国内メディアが報じた。
もっと読む 来年のG20 スイスも出席へ
おすすめの記事
気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
このコンテンツが公開されたのは、
地球温暖化は現実だ。ところが、それに疑いを持つ人々がいる。ザンクト・ガレン大学教授で政治学者のクラウス・ディングヴェルト氏が、これら気候温暖化の否定論者らに見られる五つのフェーズ(段階)を解説する。
もっと読む 気候変動している、していない?取り組むべき「二つの現実」
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。