世界自然保護基金(WWF)スイス支部はスイスの時計製造企業に対し、特に金の使用に関して環境や社会への影響に責任を持つよう訴えた。
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WWFが18日発表した報告書外部リンクで、スイスの15大時計ブランドを分析。多くの企業は気候変動への対策にほとんど取り組んでいないと指摘した。
調査で「自社の社会的責任や、環境経営に関する透明性が求められていることを認識している企業がほとんどない」ことも判明した。
多くの企業が、環境への影響の事前審査や利害関係者・サプライチェーンの点検など環境対策に関して「透明性がない」または「遅れている」と批判。
高評価だったのはカルティエ、IWC、ジャガー・ルクルト、ピアジェ、ヴァシェロン・コンスタンタンの5社のみ。スウォッチやティソ、オメガ、ロンジン、ブレゲなど大半は評価が低い。
ドイツ語圏のスイス公共放送(SRF)によると、スウォッチ・グループのニック・ハイエク最高経営責任者(CEO)は最近になってようやく自社の金の精製工場を建設し、環境基準を向上させた。
WWFの調査は資源調達から加工・製造、流通、販売まで国内外の一連の工程を点検した。特に金など重要な資源の調達方法に焦点を当てた。
また、消費者が時計産業の環境への影響を減らすことに貢献できると指摘。特に再利用の金属を使った時計や、本物だと認定された時計を買うよう推奨している。
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