世界経済フォーラム(WEF)は17日、各国の男女格差を比べた最新の「ジェンダーギャップ指数」を発表した。スイスの順位は153カ国中18位で、前年の20位からわずかに上昇。世界的に格差是正は進んでいるが、ペースは遅いという。日本は121位。
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WEFはジュネーブに本部がある。
報告書によると、ジェンダーギャップの是正は進んでいるが、ペースは遅い。このままでは、男女格差が完全になくなるのに100年近くかかるという。2018年の調査では108年とされていた。
政治分野が、過去1年間で最も進歩した。ただ改善の余地が最も大きい部分でもある。
調査対象の153カ国をみると、女性国会議員(下院)の割合は全体の25.2%、大臣級は21.2%だった。
WEFによると、結果が芳しくないのは経済分野だ。マネジメント職における女性の比率は低く、急激に成長するクラウドコンピューティング、エンジニアリング、人工知能の分野でも女性の進出が比較的遅れているという。
「教育到達度」(学校教育・識字レベル)と「健康と生存」(出生時の性別の割合と平均寿命)で男女格差が最も小さかった。
スイスのランク
総合18位のスイスの状況も同様だ。「政治的エンパワーメント」は改善されたが(10月の総選挙で女性議員の比率が大幅に上昇)、政治はいまだ男女格差が最も顕著だ。
経済参加も芳しくない。幹部職・上級管理職における女性の割合は低かった。
教育と健康は男女でほぼ差がなかった。平均寿命は女性の方が大幅に上回った。
今年の上位国(表を参照)は、アイスランド、ノルウェー(前年と同じ)、フィンランド、スウェーデン、ニカラグアだった。
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