スイス西部のフランス語圏ヴォー州ローザンヌ市で、異性との握手などを拒んだイスラム教徒の男女2人の国籍取得が認められなかったことがわかった。
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ローザンヌ市当局は17日付けの声明外部リンクで、異性との握手や異性からされた質問への回答を拒んだイスラム教徒夫婦の国籍取得を認めなかったことを明らかにした。
スイス国籍の申請者は通常、スイス社会に十分に溶け込み、法律を守り、スイス国内外の安全を脅かさない人物であるかどうかを面接で審査される。夫婦の面接は今春に行われた。
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今回の決定について当局は、「この夫婦は面接で、異性からの質問への回答を拒否するなど差別的な行動をとった」とし、「このような態度はスイスの憲法の基本的な原則、および社会の軸となる男女平等に対する意識が欠けている。このようなことからこの夫婦が(国籍取得の)条件を満たしていないと判断した」と説明した。
また、連邦法および州法に則り「国籍取得申請者はスイスと州のコミュニティーにしっかりと溶け込み、スイスの社会と憲法に根ざした生活を送り、スイスの法律を守らなければならない」と付け加えた。
同自治体で国籍取得が認められないのは稀。ローザンヌで国籍取得の委員会メンバーを務めるピエール・アントワン・ヒルドブラント氏はスイス通信に対し、2016年7月にメンバーになって以来、初めての出来事だと話した。
申請を却下された夫婦が今後、スイス国籍の取得を諦めない場合、30日以内に異議を申し立てるか、国籍取得の再申請をすることができる。
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