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スイス・ローザンヌにある連邦最高裁判所が13日、教会が夜間も鐘を鳴らすことを認める判決を下した。夜間の鐘を減じるよう命じた地方裁判所の判決を棄却した。
争われたのはチューリヒ郊外のヴェーデンスヴィール(Wädenswil)にある教会で、町の中心部に住む夫婦が生活の妨げになると訴えていた。夫婦はスイス連邦工科大学チューリヒ校の科学的な実験を引き合いに出した。調査は家の窓を半開きにした場合に鐘の騒音が48デシベルに達すると証明し、40~45デシベルで生活に支障が出ると結論付けた。
同教会は古くからの伝統で、夜間も含め15分おきに鐘を鳴らしている。夫婦の訴えを受け地方裁は昨年、頻度を1時間おきに減らすよう教会に命じた。だが最高裁の多数意見は、連邦工科大の調査や夫婦の事例は現在の決まりを変えるほど重大ではないとみなした。
ヴェーデンスヴィールの役場は最高裁の判決を歓迎。従来どおり15分おきに鐘を鳴らすことを求め、2000人を超える署名が集まっていた。
教会の鐘をめぐってはこれまでにもチューリヒ州の自治体ブビコンやゴッサウなど各地で訴訟が起き、いずれも従来どおり鐘を鳴らすことを認める判決が出ている。
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