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アルペンスキーのシーズン到来 期待高まるスイス勢

, チューリヒにて


メダルは確実?(左から)カルロ・ヤンカ選手、ディディエ・キュシュ選手、ララ・グート選手、シルヴァン・ツルブリッゲン選手

メダルは確実?(左から)カルロ・ヤンカ選手、ディディエ・キュシュ選手、ララ・グート選手、シルヴァン・ツルブリッゲン選手

(Keystone)

アルペンスキーシーズンがオーストリアのゾルデン(Sölden)氷河で間もなく開幕する。今冬、スイスの期待を背負うのは、ディディエ・キュシュ、カルロ・ヤンカ、シルヴァン・ツルブリッゲンの3選手だ。

伝統種目、大回転でシーズン幕開けとなる今週末に先駆け、スイススキー連盟はチューリヒで開かれた会見で今季の目標を語った。

 スイス男子代表の新監督、オジ・イングリン氏は、持続性と若手の育成をを優先課題に掲げる。マルティン・ルフェナー氏の後継として、2010/11年のシーズン終了後、監督に就任した。

 記者団に対し、イングリン氏は次のように語った。「目標は、いくつかに分けているトレーニングチームを強化することだ。これまでと全く違ったことをやるつもりはない。ジャスティン・ムリジエ、レト・シュミディガー、マヌエル・プライシュといった若手を伸ばしたい。こうした若い人たちが今後好成績を残すことは間違いない」

 ヴァレー/ヴァリス州出身のムリジエはスイスの期待の星だ。しかし、サッカーのプレー中、膝の前十字靭帯を損傷。今季は出場を見送ることになりそうだ。

戻ってきたデファゴ

 今シーズンは、ムリジエを除き、選手団のほぼ全員のコンディションが整っている。滑降(ダウンヒル)でバンクーバーオリンピック金メダルを獲得したものの、膝のけがで昨年欠場を強いられたディディエ・デファゴも参加する見込みだ。

 しかし、デファゴがすぐに以前のような活躍を見せるのではとの期待に対し、イングリン監督は注意を促す。「デファゴは長い目で見てやらねばならない。あのように長い休養の後、以前のリズムに戻るのは並大抵のことではない」

 2009年2月、オーストリアのキッツビュール(Kitzbühel)での大けがから奇跡的に復活したダニエル・アルブレヒトも、今シーズンに意気込みをかけている。今後の課題は多いものの、アルブレヒトの決意に「心を打たれた」とイングリン監督。「アルブレヒトは、自分がいつかまた頂点に立てると信じている」

 そんなアルブレヒトだが、今シーズンは特に治療も受けないという。「ほかの選手と同じように扱ってほしいようだ。競技前に行われる選考にも参加するつもりらしい」と、イングリン監督は言う。

 一方で、昨シーズン、心臓疾患に見舞われたカルロ・ヤンカも順調に回復。総合優勝した2009/10年のワールド・カップでのように、再び好成績を実現させようと気合が入っている。ライバルは、2010/11年ワールド・カップで総合優勝を果たしたクロアチアのイヴィツァ・コステリッチだ。

ソチに向けて飛び立て

 そのほか、イングリン監督の教え子ディディエ・キュシュやシルヴァン・ツルブリッゲンにも期待がかかる。スイス男子選手団のリーダーを務めるキュシュは今年3月、引退はまだ先の話だと発表した。今季のワールドカップで総合優勝を収めて、これまでの数々の栄光に花を添えたいところだ。「そのためには、スーパー複合で最多得点を稼ぎ、パラレル競技が行われるミュンヘンとモスクワの大会(City Event)にも参加しなければならない」と、イングリン監督は言う。

 一方、イングリン監督は、ツルブリッゲンがワールドカップの総合優勝候補になるのではと注目している。ツルブリッゲンは2010/11年シーズンに目覚ましいスタートを切ったが、その後、原因不明のスランプに陥った。「ツルブリッゲンは今年の夏、懸命に努力して、コンディションを整えてきた。これまであまり得意でなかった大回転もかなり向上した」

 このような「世界のトップレベルの選手たち」でレースをスタートでき、それが羨望の的であることは、イングリン監督も重々承知だ。次世代の選手は優秀な先輩からいろいろなことを吸収でき、能力開花にかかるプレッシャーも少ない。

 「今回は、2013年にオーストリアのシュラードミング(Schladming)で開かれる世界選手権と2014年のソチ(Sotchi)五輪への踏み台となる非常に重要なシーズンだ。若手選手の力を最大限に引き出し、トップレベルの雰囲気を味あわせてやりたい」

好調のララ・グート

 スイス選手団が不調に陥った2000年代初期の悪夢を繰り返さないためにも、スイススキー連盟(Swiss-Ski)は次世代選手の育成に力を入れている。スイススキー連盟競技スポーツ部門のディールク・バイゼル部長は次のように話す。「クランモンタナ(Crans-Montana)で今年2月に行われた世界ジュニア選手権で、スイスはメダル11個を獲得し、非常に満足の行く結果を残した。だが、この結果を過大評価してはいけない。選手にとって、成功への道はまだ遠いのだから」

 スイス女子選手団のマウロ・ピニ監督も同意見だ。「中期的に向上を続けて、ソチ五輪に参加できるような強いチームを育てるのが目標だ。もちろん、今冬も成果を出したい。滑降ではメダル10個を狙う。回転と大回転では15位以内を目指す」

 今夏、スイス代表とは別に個人でトレーニングを再開したララ・グートはスイス女子チームの期待を背負っている。グートはスイスイタリア語圏のティチーノ州出身。ピニ監督を公然と非難し、2010年12月の2レースに出場停止を受けるとういハプニングもあった。

 ピニ監督は記者団に対し、その時の火種をまた再燃させるつもりはないと強調。「ララとスイススキー連盟が折り合いをつけて、事が平穏に運べばいいと思う」と、淡々と語る。「私の目から見て、ララは好調だ。ララは調子が良いと、とんでもないこともやり遂げられる」

2011/12シーズン

開始:アルペンスキー・ワールドカップは、オーストリアのゾルデン(Sölden)で幕を切る。女子大回転は10月22日、男子大回転は23日開催。

スイス:男子ワールドカップは1月、ベルン州の伝統的スキー場アーデルボーデン(Adelboden)とヴェンゲン(Wengen)で開かれる。今シーズンから新しく、ヴァレー/ヴァリス州のクランモンタナ(Crans-Montana)で2月終わりに、男子スーパー大回転と大回転が行われる。1月にはサン・モリッツ(St. Moritz)で女子滑降とスーパー複合が開催される。

五輪:今冬、世界選手権も冬季五輪も開催予定はない。今季のワールドカップは、2014年冬季五輪が開かれるロシアのソチ(Sotchi)で閉幕する。選手にとっては、難しいジャンプがいくつもあるゲレンデや、低地の気候などに慣れる良い機会だ。

インフォボックス終わり


(英語からの翻訳、鹿島田芙美), swissinfo.ch


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