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スイスと自由貿易協定

ダイス経済相は自由貿易協定に積極的。今後、韓国製品がより多くスイスに流入することになろう

(Keystone)

欧州自由貿易連合(EFTA)と韓国が、自由貿易協定を結んだ。12月には調印される予定。韓国にとって、欧州諸国との自由貿易協定の取り決めは、はじめて。EFTAの加盟国はスイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインの4カ国。

スイスはこれまでEFTA加盟国として、メキシコ、シンガポール、トルコなど21カ国と自由貿易協定を結んでいる。日本と協定を結ぶことも検討されており、現在は両国が直接交渉をするための準備が始まっている。

 EFTAと韓国の貿易総額はおよそ27億5000万フラン(約2400億円)。協定後にEFTA諸国から韓国への輸出総額は8億9600フラン(約780億円)、輸入総額は7億6800万フラン(約670億円)ほど、それぞれ増加すると見られている。

スイスにとって有意義

 今回結ばれた協定には、知的財産権や公平取引についての項目が入っており、ダイス経済相によれば、スイスにとって有利な協定内容となっているという。さらに、同相は、協定調印後の韓国との貿易が多く見積もって3割ほど増加すると見ている。

 スイスから韓国への輸出総額は04年で、13億スイスフラン(約1126億円)、輸入総額は6億フラン(約520億円)だった。ダイス大統領が03年にソウルを訪問した際、自由貿易協定についてはじめて触れた。1年後にはすでに交渉が始められた。スイスは、アジア諸国の中ではシンガポールと協定を結んでいるが、韓国にとって、EFTAとの自由貿易協定は、欧州諸国とするはじめての協定だ。

日本への興味

 今年4月にシュミット大統領が日本を訪問した際、両国間で自由貿易協定を結ぶ方向を確認している。スイスと日本はおよそ2年に一度、定期的に経済協議会議を開催している。11日、ベルンで会合があり、交渉の下準備のための勉強会を作ることが検討された。

 日本にとって自由貿易はまずアジア諸国が優先され、スイスとの交渉は後ろ向きとはいえないまでも、あまり積極的ではない。一方スイス側は「日本にとって障害が少ないはずだから、スイスとの協定は結びやすいはずだ」と経済省経済管轄局の代表者は見ており、より積極的である。

 協定が成立するまでには時間がかかりそうだが、「WTOではスイスと日本が同じような立場にあり協力し合っていることから、協定もスムーズに運ぼうという気持ちがお互いにある」と日本側関係者は見ている。

swissinfo 佐藤夕美(さとうゆうみ)

キーワード

スイスから韓国への輸出総額 13億フラン
スイスへ韓国からの輸入総額6億フラン
EFTAと韓国の貿易が総額27億5000万フラン(いすれも04年)

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補足情報

<欧州自由貿易連合(EFTA)>

− 欧州経済共同体(EEC)に対しイギリスが60年、スウェーデン,ノルウェー,デンマーク,オーストリア,スイス,ポルトガルとともに設立したもの。

− その後、大半がEUに加盟したため、現在はスイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインの4カ国に縮小してしまった。

−本部 ジュネーブ

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