政府とWWF、絶滅寸前動物保護方針で対立
10日からナイロビで始まるワシントン条約会議で、スイスの政府代表と環境保護団体代表が象と鯨の保護政策を巡って対立している。
10日からナイロビで始まるワシントン条約会議で、スイスの政府代表と環境保護団体代表が象と鯨の保護政策を巡って対立している。
政府はノルウェーと日本に対し、両国が鯨肉の貿易を完全に止めた場合に限り、鯨保護のレベルを下げる事を認める方針だ。が、世界自然保護基金(WWF )
スイス支部は、鯨保護で評価の低い他の国々がノルウェーと日本に与えられる抜け穴に乗じて鯨漁を増やす可能性があると、この方針に反対している。
また、象牙を巡る方針でも政府とWWFは対立している。政府は南アフリカ共和国に対し、クルーガー国立公園で死んだ象から採取した象牙に限り実験的に貿易を許可する方針をまとめている。が、WWFは、南アの例にならって、象の所有量の少ない国々も合法的に象牙取り引きを始める危険性があると反対している。
ワシントン条約会議は、4月20日まで100のトピックと30の決議案について議論される。
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