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スイスの街は汚れている 

ゴミであふれ返るゴミ箱も街の景観の一つになりつつあるのか?

(swissinfo.ch)

最近スイスの都市が汚い。「ゴミを捨てないでください」という言葉だけのキャンペーンではどうも不十分なようだ。罰金、予防対策、ゴミを捨てやすいようにゴミ箱の設置の工夫などが新たに必要なほど、スイスの街は汚れている。

清掃専門家によると、生活習慣の変化がその理由だという。各自治体が負担する清掃のコストも膨大だ。どのような対策が検討されているのだろうか。

スイスの都市はかつてないほど汚くなっている。ゴミが平然と道路に捨てられるいわゆる「ゴミのポイ捨て」は頻繁だし、ゴミ箱がゴミであふれ返っているのもよく見かける。さらに一部の地域では麻薬摂取に使ったらしい注射器さえ落ちていたりする。12月8日、スイス都市協会のゴミ処理の専門機関(FES)の専門家が音頭をとり、ゴミについて考える会合が持たれた。スイス都市協会のゴミ処理および都市の維持と管理が専門のアレックス・ブコヴィキ氏によると、人口が1万人以上のスイスの町が負担する道路や公共施設の清掃費は全国で、年間総額およそ5億フラン(約450億円)にのぼるという。

増えるばかりのゴミ

 たとえば、チューリヒ市の清掃局が毎日の清掃で街から集めたゴミの量は昨年、7,929トンと5年前の3,915トンのおよそ2倍に増えた。生活様式が変化しアウトドアーのレジャーが増え、テイクアウトをしてベンチなどで食事をする人も多くなったことのほか、教育の変化も路上のゴミが増えた理由の一つと分析される。

 「これまで、清掃回数を増やしたり、より性能の良い清掃機を導入したり、キャンペーンを張ったりしたが、効果はさほど上がっていない」と前出のブコヴィキ氏は、都市がゴミで汚くなっているという問題は解決していないと語る。

ゴミの行政対策

 スイス都市協会は会合の中で、行政が行っている都市の清潔を保つためのサービスについての理解度を深めるような対策をたてていくことを申し合わせた。ゴミを捨てた人に対する罰金の金額を上げることや、テイクアウトの店にはゴミ処理の具体策を課すことも検討される。

 一方で、ベルン市やバーゼル市などのフェスティバルや野外コンサートではすでに、使い捨ての食器ではなく洗って再度使えるような食器を導入しているところもあるという。

環境問題に対する意識とは別物?

 スイス人は一般に、環境問題に対する意識が高いといわれている。しかしながら、ゴミのポイ捨ては社会的問題として近年特に浮上してきた。同会合で連邦工科大学チューリヒ校のラルフ・ハンスマン教授は、「面倒くさいといった人間のだらしなさの一面が街を汚くしている。人間の心理として、すでに汚くなってしまっている街ならゴミを捨ててもかまわないと思う人が多い。捨てる人のタイプは若い人のほうが年配より多く、男性のほうが女性より多い」と精神面からのゴミのポイ捨てを説明した。

 同教授は、街を歩いていてゴミが出たら、簡単にゴミ箱にそれを捨てられる環境を行政が作る工夫が必要だと提案している。

スイス国際放送 外電 佐藤夕美(さとうゆうみ)意訳

補足情報

チューリヒ市の「きれい度指標」
指標は町の安全と清潔さを保つための政策をたて、それを実行する目安となる。
任意に選ばれた市内1,500カ所について、13種類の汚れを0から5点のポイント評価。
排泄物、麻薬摂取に使った注射器などが落ちている場合4点。
落ち葉、たばこの吸殻が落ちている場合は1点。

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キーワード

スイス都市協会のゴミ処理の専門機関(FES)の役割
スイスの都市におけるゴミ、汚水、街の整備、環境問題に取り組む。
1982年、スイス都市協会内に設けられ、同協会に所属
会員は都市、関連団体、州政府など

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