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スイスも家禽の強制隔離

10月25日から12月15日まで、家禽は渡り鳥との接触を避けるために屋内に隔離されることに

(Keystone)

渡り鳥から家禽に鳥インフルエンザが感染することを避けるため、連邦政府は10月25日から渡り鳥の移動が終わると予想される12月15日まで、家禽を小屋から一切出さないで飼育することを義務付けた。

強制隔離は隣国ドイツ、オーストリアの措置に追従したもの。対象になるのは国内にいるニワトリなど歩禽類のすべて。10月21日に強制隔離の決定が発表されてから発効までの期間が4日と短く、該当者は対応策に追われた。

鳥インフルエンザ対策として強制的に家禽を屋内に隔離する決定が10月21日、下された。期間は10月25日から東欧からの渡り鳥の季節がほぼ終わる12月15日までだが、その時点の状況により延長の可能性もある。家禽の隔離のほか、家禽マーケットや展示会なども禁止される。

渡り鳥との接触を徹底的に避ける

 鳥インフルエンザは東欧から西欧へ拡大の傾向にあるが、感染した渡り鳥がウィルスを運んだことが大きな原因の一つ。連邦獣医局(BVET/OVF)のハンス・ヴィース局長は「まずは、渡り鳥を家禽を接触させないことが重要と判断した」という。

 今回、スイス政府はドイツやオーストリアの措置に追従した。スイスも同等の措置が取られるのではないかという予想はあったものの、対応期間がたったの4日間ということで、農家などは大忙し。対象となったのはニワトリ、七面鳥、キジ、ウズラ、カモ、ガチョウ、ダチョウなどの歩禽類。スズメなどが入る余地もないように、特に屋根もしっかり遮断され、外気に直接触れることのない屋内に隔離することが義務付けられた。

 なお、スイスでは屋外で飼育されているニワトリの卵をアピールし、パッケージに表記されている商品がほとんどだが、今回の措置に従った飼育方法の卵は消費者にその旨を知らせる手段をとれば、パッケージの表記はこの期間だけのために変える必要はない。

各界の反応

 家禽生産者は、国内に広がる鳥インフルエンザに対する不安を緩和する措置として、政府の措置を歓迎している。ただ、有機農法でニワトリなどを飼育する農家にとって、これまで屋外に放し飼いにしていたのを急きょ、屋内に飼う場所を作らなければならず、大変だが、こうした農家もお互いが協力し合って政府の措置に従うという。えさが有機栽培のものであれば、有機卵として通用するとの判断である。

 チューリヒの動物園でも感染予防のためにおよそ230羽の鳥を屋内に隔離する作業が行われたが、18羽から20羽はいると見られるクジャクが24日時点で、まだ7羽しか捕まっていないとドイツ語圏の日刊紙ターゲス・アンツァイガーが報道した。

swissinfo、外電 佐藤夕美(さとうゆうみ)意訳

補足情報

- 最も危険とされるH5N1型鳥インフルエンザは1997年香港で初めて発生。
- 2004年、アジア諸国を中心に鳥インフルエンザが蔓延する。
- 本年夏、ロシア、カザフスタンで発生し、トルコ、ルーマニア、ギリシャへ拡大。
- 人間への感染はまれだが、これまでにおよそ60人が鳥インフルエンザで死亡したことが確認されている。

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