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スイス機械・鉄鋼 大幅受注減

人員削減、失業率上昇を警告するスイスメム、ヨハン・シュナイダー・アンマン会長

(Keystone)

スイス機械・電気・鉄鋼産業協会「スイスメム」が5月26日発表したところによると、今年第1四半期は金融危機が大きく影響し、受注は前年同期比で41.8%減少した。同協会は、流動性の縮小を警戒している。

大幅な受注低下の原因は、特に外国からの受注が43.6%減少したためであるが、国内からの受注も34.5%減だった。昨年第4四半期から引き続き、受注減により売上が前年同期比で15.1%減 ( 国外取引15.3%減、国内取引14.1%減 ) となった。

失業者増加を警戒

 地域別でみると、受注が大きく減少したのはスイスの機械・鉄鋼業界の中心的取引先であるヨーロッパ諸国。イタリア29.9%減、フランス24.2%減、ドイツ22.6%減と続くが、過去長期にわたって増加してきた東欧諸国も20%から50%減少し、ヨーロッパ地域全体で平均19.1%減少した。

 業種別でみると、金属、機械の輸出はそれぞれ34.3%、23.1%減でもっとも大きく影響を受けた。一方、医療機械、タービン、発電関連機械、エレクトロモーターは逆に増加した。

 受注の減少により工場の稼働率も82.8%となり、多くの工場で操業時間の短縮や人員削減策が取られ、100%の就業時間で働く労働者の数は1.5%減少し、3月末時点での業界全体で34万5221人となった。

 スイスメム ( Swissmem ) のヨハン・シュナイダー・アンマン会長はスイスドイツ語放送 ( DRS ) のニュース番組で
「最悪の場合、近年増員した労働者の半数に当たる規模での解雇もありうる」
 と業界の業績不振は、人員削減にも影響すると発言した。また、大がかりな解雇により、来年の失業率は予想の5%を上回る可能性を示唆し、政府対策の必要性を訴えた。スイスメムは、来年も引き続き市場における状況は厳しく売上はさらに減少するとみている。

 シュナイダー・アンマン氏は、業界全体が危機に直面している現在、政府は金融機関が適切な融資条件を引き出せるような対策を検討すべきだと要請し、金融機関に対しても、融資条件を厳しくすることでスイス産業に更なる圧力をかけないようにと訴えた。

swissinfo、外電


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