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スイス、 グアンタナモのウイグル人兄弟を受け入れ

ウイグル人兄弟がスイスに到着する日程はまだ明らかにされていない AFP

エヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相は2月3日、グアンタナモに収容中の中国新疆ウイグル自治区出身の兄弟をスイスに受け入れると発表した。

このコンテンツは 2010/02/04 08:19

シュルンプフ司法相は、受け入れに反対する中国と、アメリカへの協力を天秤にかけたのではなく「あくまでスイスの伝統である人道援助の観点から2人の受け入れを決断した」と強調した。

人道を優先

2人のウイグル人兄弟は、グアンタナモに収容されているほかのウイグル民族出身の中国人と同様、アフガニスタンでテロ訓練を行っていたとの疑いでパキスタン軍がアメリカに引き渡したもの。

シュルンプフ司法相は、心理学検査やDNA鑑定まで行い2人の安全性を確認した上で受け入れを決めたと述べた。また、ジュネーブ州が受け入れたウズベキスタン人1人と今回ジュラ州が受け入れるウイグル族中国人2人の合計3人で「スイスはグアンタナモ収容所からの受け入れに終止符を打つ」と明言した。

中国側はアメリカに対しウイグル人兄弟は中国に戻るべきだと主張していたが、アメリカは本国に戻ると死刑になるとの懸念からこれを拒否していた。中国は最近、新疆ウイグル自治区の独立運動に対し非常に神経をとがらせているからだ。こうした状況の中、シュルンプフ司法相はスイスの受け入れを
「両国との外交は大切にしながらも、2国を天秤にかけるのではなく、あくまでスイスの伝統である人道援助の観点から2人の受け入れを決断した」
と語った。

シュルンプフ司法相はウイグル人兄弟に関し
「2人はもともと工芸職人。ジュラ州ですぐに適した職を見つけ、地域にうまく融合していくだろう」
とも述べた。

一方、スイス連邦議会下院である国民議会は、12月25日に起きたアメリカ航空機の爆破未遂事件を受け、ウイグル人兄弟受け入れに反対を表明していた。今回の決断はこうした連邦議会の反対を押し切っての連邦政府の決断となった。

ヨーロッパでは、スイス以外にグアンタナモ収容者を受け入れた国にポルトガル、アイルランド、ハンガリー、フランス、イタリアが挙げられる。

外電、swissinfo.ch

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