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チョコレートがあなたを守る

チョコレートに含まれるカカオが体に良いらしい Keystone

一日に数粒のダーク・チョコレート。チューリヒ大学病院によると、これが深刻な心臓病になるリスクを軽減させる。

このコンテンツは 2006/01/25 15:31

種類はダーク・チョコレート、量はあくまで少量、がポイントだ。ミルク・チョコレートやホワイト・チョコレートではカロリーの提供こそすれ、健康にはあまり関係ない。

報告書によると、少量のダーク・チョコレートを毎日食べることによって、体内の抗酸化物質の濃度が劇的に多くなり、これが心臓に良い影響を与える。ダーク・チョコレートの74%はカカオ豆で作られている。調査対象となったのは20人の男性喫煙者だ。

喫煙者に大きな効果

喫煙は、動脈の壁を作っている細胞や血小板の働きを阻害する。このため動脈硬化や心臓発作を引き起こすリスクも高くなる。

20人の喫煙者は24時間、抗酸化物質を多く含む食事を避け、毎日40gのチョコレートを食べて、血流がどのように変化するか経過を調査された。

また、ホワイト・チョコレートとダーク・チョコレートの効果の違いも比べられた。

適切な量を食べましょう

2時間後、超音波検査はダーク・チョコレートを食べた喫煙者の血流が劇的に改善したことを示した。喫煙を続けても、この効果は8時間ほど続いた。

一方、カカオ豆を4%しか含まないホワイト・チョコレートで同じ実験をしたが、効果はあまり見られなかった。ダーク・チョコレートの成分は74%がカカオ豆だ。この違いが重要らしい。この調査結果は「心臓医療ジャーナル」に掲載された。

研究者は、今後さらに詳しい調査が必要だと断りながらも、「ダーク・チョコレートに含まれる抗酸化物質が、体に良い影響を与えている可能性が高い」と話している。

抗酸化物質を含む食べ物は多い。赤ワインやお茶、ラズベリーやブルーベリーをはじめとするベリー種の果物などが有名だ。しかし、ダーク・チョコレートほど抗酸化物質を多く含む食べ物は他にないという。

この実験結果は、ダーク・チョコレートの効果を高く評価しているが、同時に食べすぎは逆効果だとも警告している。あくまで一日数粒、が健康の秘訣だ。

swissinfo、外電 遊佐弘美(意訳)

キーワード

カカオ豆には繊維とミネラル、フラボノイドなどが含まれている。
フラボノイドは赤ワインなどにも含まれる化学成分で、血管に良い影響を与える。
ダーク・チョコレートはカカオ豆を多く含む一方で、脂肪や砂糖は少ない。

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