連邦工科大学ローザンヌ校のチームが開発したポッド「EPFLoop」
EPFL/ALBAN KAKULYA
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)のチームが、米国で22日開かれた起業家イーロン・マスク氏の未来型超高速交通システム構想「ハイパーループ」のコンペで3位を獲得した。コンペはミュンヘン工科大学(ドイツ)が最高時速467キロメートルの新記録で3度目の優勝を飾った。
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「ハイパーループ外部リンク」はマスク氏が立ち上げた次世代の交通システム構想で、真空チューブ内をポッドと呼ばれる浮上式の車両を超高速で走らせ、人や荷物を運ぶ仕組み。輸送時間が大幅に短縮されるのが特徴だ。
コンペはマスク氏がCEOを務める宇宙事業会社スペースXが昨年から開催。世界中の大学生によるチームがそれぞれ考案した「最速のポッド」を競わせる。3回目の今年は約20チームが出場した。
EPFLのチーム「EPFLoop外部リンク」は今回初出場。2位はオランダのデルフト工科大学だった。
コンペには昨年3位の連邦工科大チューリヒ校のチーム「スイスループ外部リンク」も出場。新型ポッド「Mujinga(ムジンガ)」を引っさげて挑んだが、技術的なエラーのため決勝まで進めなかった。
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電動飛行機「ソーラー・インパルス2」で世界一周飛行を達成して9カ月。ボルシュベルク氏は今、新しいミッションに挑戦している。
このスイス人パイロットは、5人の航空機専門家とともにスタートアップH55社(前身はHanger 55)を立ち上げ、クリーンな航空機(囲み記事参照)の未来に賭けて、現在ヴァレー州ローヌ谷のシオン空港で電動飛行機のテスト飛行を行っている。
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