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フランコフォニー・サミット、スイスで初めて開催



約40カ国・地域の首脳が22日から3日間の予定で、モントルーのコングレス・ホールに集まる

約40カ国・地域の首脳が22日から3日間の予定で、モントルーのコングレス・ホールに集まる

(Keystone)

10月22日から24日まで「第13回フランコフォニー・サミット」がスイスで初めて開催され、40カ国・地域の首脳と3000人に及ぶ政府関係者が一堂に集まる。ホスト国のスイスは、サミットが「世界の現代の諸課題を話し合う機会」となるよう望んでいる。

サミットのテーマは、世界の中でのフランコフォニー諸国の持続的発展、グローバル化する世界での教育とフランス語、文化的多様性、人権、民主主義、持続的発展などだ。

人権、民主主義、発展が推進される空間

 フランコフォニーとは、フランスを始めフランス語が何らかの形で使われる国・地域の総称だ。こうしたフランコフォニー諸国が集まり、1970年に「フランコフォニー国際組織 ( Organisation international de la Francophonie / FIO )」が立ち上げられた。
 
このフランコフォニー国際組織は、フランス語の推進と平和、持続的発展などを方針に掲げる。またそのサミットである「フランコフォニー・サミット」は、2年に1度フランコフォニー諸国の首脳が集まり、この方針の実現のために話し合いを行うものだ。

 スイスはフランス語圏があるため、フランコフォニー国際組織 にメンバーとして1995年以来参加している。今回の第13回サミットは、予定地のマダガスカルが政治的理由で開催できなくなったため、スイスに変更された。

 今週月曜日18日にミシュリン・カルミ・レ外相はベルンで、ホスト国の立場からサミットを「人権、民主主義、発展が推進される空間になる」と規定し、さらに国連加盟国の約3分の1が集まるこの機会を
 「ネットワークを形成し、現在世界で問題になっている諸課題を話し合う良い機会だ。これらは世界的政治解決、持続的発展、食料安全、気候変動など、今年のメジャーなテーマを指す」
 と述べた。

スイスの評価

 一方、スイスのフランコフォニー専門家の1人、ジュネーブ大学のフランス語学科の教授ロラン・ガジョ氏は、
 「フランコフォニー・サミットは世界で最も大切な、南北を繋ぐ協力関係とマルチの国家関係を形成するプラットフォームだ」
 と位置付ける。

 また、スイスでの開催に関して、連邦外務省 ( EDA/DFAE ) 国際機関担当局の局長を以前務めたフランソワ・ノードマン氏は
「ただちにその結果が見えてこなくても、スイスにとってこのサミットは国のイメージと評判を高める機会になる」
 と言う。

 フランコフォニー諸国の中で、スイスは「控えめな小国」ではない。ミナレット問題や銀行守秘義務の崩壊などで、そのイメージは以前と同じ種類の輝きではないが、
 「しかし、外交やアカデミーの面では非常に評価が高く、今回のサミットでさらにこの評価が高まることは確かだ」
 とノードマン氏は続ける。

スイス全体のイベント

 また、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語及びフランス語の四つの言語が話されるスイスでのフランコフォニー・サミットの開催を、カルミ・レ外相は、
 「多くの国の首脳が集まるサミットが、ドイツ語圏が過半数以上を占めるマルチ言語の国で開催されるということの意味は、単にフランス語圏だけのイベントではなく、国全体にとってのイベントだということだ」
 と述べる。

 「フランコフォニー・サミットは単にフランス語を擁護するための集まりと受け取られがちだが、( 人権、持続的発展、食料安全、気候変動など、世界的な現在のテーマが話し合われるため ) 開催国としてのスイス全体のイメージが高まる機会だ」
 と続ける。

 実際ガジョ氏も
 「フランコフォニー諸国での外交政策、国際関係、開発協力などが話し合われるということは、スイス全体がかかわるということだ」
 と説明する。従って
 「スイスのフランス語圏だけが、スイスのほかの地域より深くかかわるイベントと考える客観的理由は見当たらない」
 と結論する。

第13回フランコフォニー・サミット ( 13 ème Sommet de la Francophonie )

フランコフォニー・サミットは、2年に1度サミット加盟国の中の1カ国で開催される首脳会談。
スイスは、予定されていたマダガスカルの代わりに、第13回サミットをモントルー ( Montreux ) で10月22日から24日にかけて開催する。
今回は、約40人の各国首脳、3000人の外交官などの関係者、600人のメディアが集まる。
サミットのテーマは、世界政治のなかでのフランコフォニー、フランコフォニー諸国での持続的発展、グローバル化する世界での教育とフランス語、文化的多様性、持続的発展、人権、民主主義など。
「フランコフォニー国際組織 ( FIO ) 」 発足40年目の今回のサミットでは、今後のフランコフォニー国際組織の在り方を検討するとともに、その事務総長を決める。
スイスは1989年以来サミットのメンバー。

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フランコフォニー国際組織 ( Organization international de la Frnacophonie / FIO )

1970年に創設された。56カ国・地域がメンバー、14カ国・地域がオブザーバー。
こうした国の国民約8億7000万人と2億2000万人のフラン語を話す人を含む組織。
フランス語を話す人々のフランス語の推進と平和、持続的発展のための協力関係を目指す。すでに33の国際的、地域的協定が結ばれている。
スイスは1995年にメンバーになった。また必ずしもフランス語を公用語としていない国もメンバーになれる。
フランス、カナダ、ベルギーのフランス語圏地域に続き、スイスは4番目に高額な出資を行っている。530万フラン ( 約4億4500万円 ) のメンバー費のほかに、110万フラン ( 約9億2000万円 ) を自主的に支払っている。

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( 仏語からの意訳、里信邦子 ), swissinfo.ch


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