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ボトルウォーターからウィルス検出

食の安全や健康に気を使う人ほど、ブランドのミネラルウォーターを購入するだろう。が、ソロトゥルン州立食品研究所の調査の結果、欧州のボトルウォーターのブランド29のうち11から急性胃腸炎を引き起こすノーウォーク様ウィルス(Norwalk-like virus NLV)が検出された。

このコンテンツは 2002/04/11 09:07

ソロトゥルン州立食品研究所研究チームのクリスチャン・ボイレット氏は、科学誌ネイチャーのオンライン・ニュースサービスNature Science Updateで「最初我々は結果を信じられなかったので、国内の各私立研究所にブランド1種ずつ分析を依頼しウィルス検出を確認した。ボトルウォーターの水源またはボトリングプロセスで、人間の排出物が水に混入されたものと考えられる。」と語った。ミネラルウォーター中に混入されたウィルスは低レベルのものでも高齢者などに胃腸炎を引き起こすとのデータがあるが、同研究チームはボトルウォーターから検出されたNLVが人体に危険がものであるかどうかは未確認だとしている。これに対しミネラルウォーター業界は、研究班が用いたRT-PCR(核酸増幅法)とよばれるウィルス検出方法は、水中に低レベル含まれる可能性のあるウィルスの定期検査には適切ではないと、Nature Science Updateで反論した。

NLV RNAは、健康な人の体内で見つかることもあり、必ずしもすぐに感染症を引き起こすというわけではない。米国立研究所で感染症研究をしている安藤たみえ氏は同じくNature Science Updateで、「ミネラルウォーターから検出されたNLVが人体に危険なものであるかどうかはまだ不明だが、我々を取りまく環境がこれらのウィルスによりいかに汚染されているかを知るためにも解明が重要だ。」と語った。

ノーウォーク様ウィルス(NLV)感染の主な症状は下痢、嘔吐、吐き気、腹痛で、発熱や頭痛、筋肉痛を伴うこともある。節食時に体内に入ったウィルスの量にもよるが、通常は1日から2日の潜伏期間後発症、上記の症状が1日から3日続く。後遺症は残らない。1968年米オハイオ州ノーウォーク州の小学校で発生した集団胃腸炎からウィルスのプロトタイプが検出されたことからこの名が付けられた。カキなどの食品、水を介して、またはヒトーヒトで伝播する。

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