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ライトやマイルドは禁止 たばこ条例の改定

スイスに先駆けドイツではすでに10月から、「喫煙は死を招くこともある」といったたばこの害を大きく警告するパッケージが義務付けられた。

(Keystone)

欧州各国の動きと同じく、スイス政府は喫煙の健康に対する害について消費者に大きく訴えることで喫煙家の数を減らす対策に乗り出した。このため、たばこ条例の改定が行われ、11月1日から発効となった。

たばこの有害物質の成分表示を義務化するほか、害が少ないかのような誤解を生む可能性が高い「ライト」や「マイルド」といった表記は禁止される。また、欧州諸国と比較して安い値段も段階的に引き上げられる。

連邦健康局によると年間、喫煙が原因とみられる病死者数は8,000人に上る。医療コストの負担の増加も問題視されていることからスイス政府はこのほど、喫煙家を減らす目的で、たばこ条例の大幅な改正を行った。条例は11月1日から発効されたが、現在の在庫が売りさばかれる期間を考慮し、たばこについては18カ月、シガーなどたばこ以外の商品については30カ月の移行期間が設けられた。

「ライト」や「マイルド」の単語は禁止

 欧州連合(EU)の規定に従い、スイスでもたばこの害が軽いような印象を与える「ライト」や「マイルド」という単語を使うことは禁止される。また、パッケージに印刷が義務化されている喫煙が健康を害することを示す表示の大きさは、パッケージの両面に35%以上、最高50%までと大幅に拡大され、警告の表示は枠で囲むようにする。さらに、遅くとも2008年にはカラー写真入りの警告表示の義務を課すことができるようになる。

 たばこは健康を害することを詳しく数字で示すため、有害な成分については、これまで表示されてきたタールとニコチンの量に加え、一酸化炭素についての表示も義務化された。含量の上限は新たに、タール10mg、ニコチン1.0mg、一酸化炭素10mgと定められた。

 世界保健機関(WHO)が2003年5月21日に採択したたばこ規制条約にスイスは同年6月25日、調印しており、今回の改正はこれに従った内容となっている。

喫煙家の数を減らす

 パスカル・クシュパン内務大臣は、今後10年間でスイス国内の喫煙率を現在の32%から25%までに減らすことを目標に掲げ、「喫煙家が減ることは、医療コストの軽減に直接つながる」と語った。12月1日からは0.50フラン(約45円)の値上げが予定されており、たばこの平均価格は5.80フラン(約522円)に値上げされる。政府は今後も段階的に値上げし、最終価格を7.50フラン(約675円)にする考えだ。

 連邦健康局のトマス・ツェルトナー局長によると、たばこの値段を1割引き上げると、消費量が5%から7%減少する。収入の低い青少年層の消費が少なくなると期待している。

たばこ産業の反応

 日本たばこ(JT)はヨーロッパを総括する子会社、JTIをジュネーブに置いている。また、ルツェルン州にはJTインターナショナルを置き、スイス国内やイランなどを中心として海外向けにたばこを生産している。

 JIインターナショナルのジャックリーヌ・エルブ広報担当部長は、「EUの規制と同様にスイス政府の規制には従う」と語ったが、たばこの値上げについては「喫煙家は安いたばこを求めるようになるだけだ」と、その効果については懐疑的だ。

 今回は規制の対象とならなかったもののスイス政府は、たばこの広告の全面禁止を検討している。こうした動きについて同氏は、「広告は喫煙家の数を増やすことが目的ではない。すでに喫煙家となっている人を対象としたものだ」と今後のさらなる規制を牽制している。

スイス国際放送 佐藤夕美 (さとうゆうみ)

キーワード

12月1日からたばこの平均価格が5.30フランから5.80フランに値上がりする。
14歳から65歳の喫煙率は32%。
年間8,000人が喫煙が原因で死亡するといわれる。

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補足情報

スイスの主な禁煙場所
チューリヒ中央駅のショッピング街
ジュネーブ大学構内
ティチーノ州ではレストランやバーが禁煙

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