「ヨーロッパで滑るのは初めて。招待されてうれしいです」と、浅田真央さん。プロフィギュアスケーターのステファン・ランビエールが演出する「アイスレジェンド2016」に出演するため20日夜、ジュネーブに着いた。21日の、ぎっしり詰まったリハーサルの間に、インタビューに応じてくれた。
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里信邦子(本文)&Vania Aillon(撮影)&Vania Aillon(編集), swissinfo.ch
浅田真央さんがアイスレジェンドで演じるのは、第1幕の「愛」をテーマにした3部作の1番目。イタリアのスケーター、カロリーナ・コストナー演じる女性がランビエールの演じる男性に恋焦がれるが、男性は「愛の狩人」のようにさまざまな男女に言い寄っていき、カロリーナを苦しめる。
そうした話の始まりで、真央さんは優雅に美しくショパンの曲に乗って、小さな村に住む人々(今回参加するスケーターたち)を紹介していく。
アイスショー本番のわずか3日前にジュネーブ入りした真央さん。2日間で振りができるのだろうか?と心配になるが、マネージャーさんによると、「最初にソロで踊るショパンの『バラード』の一部は、ショートプログラムでいつも踊ってきたもの。村の人々を紹介する部分は、まだ披露せずに持っていたこの『バラード』の残りの振りを使うので、まったく問題ない」という。
そんな得意のショパンを、今回は情熱あふれるピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリの演奏で踊る。「日本では、ショーで生演奏というのはなかなかないので、踊るのがとても楽しみです。いつか自分のショーにも取り入れられたらいいなと思います」と語る。
「スケーターたちの人生を変えたショートプログラム」をそれぞれが披露する第2幕で、真央さんは得意の「蝶々夫人」を演じる。「日本人の芯の強さをヨーロッパの人に感じてもらえたらうれしい」と答えた後に、「蝶々夫人は日本人の物語なので、日本人が演じることで思いがもっと伝わるのではないか」と、付け加えた。
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