ニトヴァルデン州裁判所、ドイツ当局の協力要請却下
スイス東部ニトヴァルデン州裁判所は、キリスト教民主同盟(CDU)ヤミ献金事件捜査中のドイツ検察当局からの司法協力要請を却下した。ドイツ当局は、30日間の上訴する期間を有している。
スイス東部ニトヴァルデン州裁判所は、キリスト教民主同盟(CDU)ヤミ献金事件捜査中のドイツ検察当局からの司法協力要請を却下した。ドイツ当局は、30日間の上訴する期間を有している。
ニトヴァルデン州裁判所は、捜査対象者からの、同州にある銀行口座の詳細をドイツ当局に公表しないでほしいという訴えを認めた。
ドイツ当局は、ドイツからサウジアラビアへの装甲車輸出に絡みキックバックを受けたと思われる人物の、スイス国内にある銀行口座に関する情報提供をスイスに依頼している。が、ここで名前を上げられた何名かがニトヴァルデン州裁に訴状を提出、口座の詳細がドイツ検察局に公開されるのに抵抗していた。ニトヴァルデン州司法当局は、原告の実名は公開していないが、そのうちの二人は、前ドイツ国防省のルートヴィック・ホルゲル・ファールス氏とドイツ人武器商カールハインツ・シュライバー氏と見られている。
スイスは二人についてのある程度の情報をすでにドイツ当局に提出している。ファールス氏については汚職と脱税についての情報、またシュライバー氏は1991年に36台の装甲車をサウジアラビアに売却する手配をした際、現金00万マルクをスイス国内でCDU幹部に手渡したとされる。
ドイツ国内での捜査が行き詰まったため、 ドイツ当局は、ヤミ献金者解明の糸口をスイスで得られることを期待していた。

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