外国発ネオナチ・サイト対策を迫られるスイスのプロバイダー
世界には人種主義のプロパガンダや暴力抗争への賛同を発信する極右サイトが少なくとも4000はあることが判明し、スイスのインターネット・プロバイダーは、これらのサイトへのアクセスを封鎖する対策を迫られている。
スイスのプロバイダーは極右サイト掲載を禁止しているが、ユーザーが外国のプロバイダー経由の極右サイトへのアクセスを阻止するための対策はない。バーゼルの民間団体「ホロコースト・アクションの子供達」(AkdH)は、スイスの3大プロバイダー、サンライズ/diAx、Tiscalinet、スイスコム/BluewinのIP-Plusに、米プロバイダー、Front14の何百ものネオナチ・サイトへのアクセスを封b驍謔、要請、先月実現した。それでも、ネオナチ関連のサイトは、米国発を中心に、まだまだ何千もあるという。
AkdHのサミュエル・アルソフさんは、スイスのプロバイダーは総bトこの問題に関しては協力的だが、Cablecomだけは非協力的だと名指しで批判する。これに対し、Cablecomのスポークスマンは、言論の自由の問題や法規上の問題から慎重な対応をしているだけだと反論した。
ローザンヌのスイス比較法研究所の調査の結果、ウェブ上のネオナチ・サイトは研究所が確認しただけでも4000はあり、その半数以上は米国発だという。欧州諸国は人種主義に対する厳しい法規制があるが、米国では表現の自由の規制を一切禁bトいることが、米国発のネオナチ・サイトが多い原因だと見られる。
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