故ミッテラン仏大統領の息子、資金洗浄で捜査
ジュネーブ州司法当局は、故ミッテラン仏大統領の息子ジャン=クリストフ・ミッテラン氏(写真)のマネーロンダリング疑惑の捜査を開始した。
ジュネーブ州司法当局は、故ミッテラン仏大統領の息子ジャン=クリストフ・ミッテラン氏(写真)のマネーロンダリング疑惑の捜査を開始した。
ジュネーブ州司法当局は10日、フランスの司法協力要請を受け、ミッテラン氏のスイス国内の10の銀行口座を凍結したことを発表した。ベルナルド・ベルトッサ・ジュネーブ州検事は「仏当局からミッテラン氏を含むマネーロンダリングに関与したとされる複数の人物の調査協力要請があった。」と述べた。
ジャン=クリストフ・ミッテラン氏(54)は現在、武器の密売、横領の共犯容疑でフランスで拘留されている。1993年と94年に、ロシアとアンゴラの不正武器取引を幇助した報酬として少なくとも180万ドル(300万スイスフラン)を受け取った疑いがある。報酬は、97年から98年にかけて4回にわけて支払われたと思われる。
ミッテラン氏は金を受け取ったことは認めているが、政府間の原油取引から得たものだと主張、容疑を否定している。ミッテラン氏は12月21日から拘留されているが、9日保釈金70万ドルの支払いを決めた。
ベルトッサ検事は、ミッテラン氏のジュネーブにある8つの銀行口座とチューリッヒの2口座を凍結したことを発表したが、金額や銀行名などの詳細は明らかにしなかった。
ミッテラン氏は86年から92年まで父親のアフリカ情勢アドバイザーを務めていた。
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