リヒテンシュタインの王族銀行、資金洗浄疑惑で捜査

リヒテンシュタインの皇太子ハンス・アダム2世一家が運営する銀行、リヒテンシュタイン・グローバル・トラスト(LGT)に、マネーロンダリング疑惑で警察が捜査に入った。

このコンテンツは 2000/06/17 16:47

リヒテンシュタインの皇太子ハンス・アダム2世一家が運営する銀行、リヒテンシュタイン・グローバル・トラスト(LGT)に、マネーロンダリング疑惑で警察が捜査に入った。

警察の発表によると、マネーロンダリングの容疑者と関連のあるリヒテンシュタイン内外の多数の会社が、LGTに口座を持っていることから、LGTがマネーロンダリング罪を犯している容疑が強いとし、これらの口座に関連する書類、エレクトロニック・データを押収した。銀行の従業員が、LGTを通して行われた不審な送金について知っていたのか、また銀行にどこまで責任があるのかは、現在のところ判明していない。

今年初め、ドイツのシークレット・サービスが、リヒテンシュタインの銀行が絡むマネーロンダリング事件を暴露して以来、公国は衝撃を受けている。オーストリアのクルト・スピッツァー検事によると、リヒテンシュタインの全銀行は捜査中の事件に関わっているという。

5月半ば以来、2国会議員を含む8人が逮捕されたが、リヒテンシュタイン人3人、オ−ストリア人2人、スイス人1人の計5人は、すでに釈放された。もしリヒテンシュタインがマネーロンダリング捜査に失敗し、調査委員会のブラックリストに載せられた場合、何らかの経済制裁を受ける可能性が強い。

リヒテンシュタインは、通貨、郵便、関税、外交に関する協定をスイスと結んでおり、実際上はスイス経済圏の一部だ。が、15日スイスのカスパル・ヴィリガー蔵相は、リヒテンシュタインは主権国家のため、スイスは直接介入できないと述べた。また、蔵相は、スイスとリヒテンシュタインの金融機関のリンクの査問を行うという提案を拒否したが、スイス政府はリヒテンシュタイン当局と緊密な連絡を取り合っていると語った。

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