中外製薬株主総会、ロシュとのアライアンスを承認

27日に開催された中外製薬の定時株主総会で、ロシュ(本社バーゼル)との提携に係わる日本ロシュとの合併契約書の件が承認された。

このコンテンツは 2002/06/28 09:59

株主総会では、ロシュが中外製薬株の50.1%を購入することが賛成90%で承認された。今月初め、ロシュは中外製薬株の公開買付け価格を昨年12月の基本提携契約中に提示した1株2136円から31%上げた「1株2800円」にする旨を中外側に通知していた。ロシュは米国に次ぐ世界第2の医薬品市場である日本での業務拡大を目指し、中外製薬が発行する株式総数の10%(3000万株)を1株2800円で買い付けることが決まった。

ロシュと中外製薬は合併し、新会社を設立するが、売上げ高2、530億円(34億スイスフラン)の日本国内4位の製薬会社の誕生となる。中外製薬はロシュの独占日本代表となり、ロシュが日本での販売を決定した全製品の開発と販売の権利を得る。ロシュは、日本と韓国以外で全ての中外製薬製品のライセンスを得る。

高齢化の進む日本は、一人当りの薬品使用量が最も高い国の一つで、高齢者人口増加に伴い今後10年間の日本市場の成長は安定している。ロシュのフランツ・フーマーCEOは、合併によりロシュは世界第2位の日本市場で主導的役割を果たすことができ、また中外製薬の堅実な研究・開発パイプラインにアクセス可能になることはロシュにとって大きな効果が期待できるとしている。ロシュと中外は製品の領域が重ならないため、それぞれの得意分野で相互に補完しあうことができると期待される。中外製薬は、バイオテクノロジーおよび腎臓、骨、心臓血管系の疾患の治療薬で有名で、日本の製薬会社の中では最もコスモポリタンだとの評価がある。が、製品の幅がせまく、また欧州と米国でのマーケティングネットワークに欠けるため、中外製薬にとってはロシュとの合併によりこの分野での補完が期待できる。

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