南アの枢機卿、スイス銀行にアパルトヘイト支持の賠償金を要求

ツツ枢機卿の後を受けた南ア・英国国教会のNiongonkulu Ndungane枢機卿はスイスを訪問し、スイスの銀行に南アの旧白人政権のアパルトヘイト政策を支持した賠償金を要求した。

このコンテンツは 2000/05/11 16:23

ツツ枢機卿の後を受けた南ア・英国国教会のNiongonkulu Ndungane枢機卿はスイスを訪問し、スイスの銀行に南アの旧白人政権のアパルトヘイト政策を支持した賠償金を要求した。

スイスを訪問中のNdungane枢機卿は、9日枢機卿はジョセフ・ダイス外相と会談し、南アの債務救済とスイス銀行の賠償金支払いを訴えた。賠償金は、世界のほとんどの政府が南アの人種差別政策をとっていた旧白人政権に経済制裁を行っていた時代に、スイスの銀行は政府支持に回り援助を与えていたことに対する賠償だという。

南アフリカ2000聖年債務取り消しキャンペーンによると、ネルソン・マンデラが黒人政権を樹立した6年前、旧政権から対外債務4000億スイスフランを引き継いだ。この借金は反民主政権を支えるために使われた金であり、債務を取り消すか収益を現政権に払い戻すべきだとキャンペーンは主張する。

NGO、教会が構成するキャンペーンのスイス支部は、スイスの銀行を賠償金支払い要求のターゲットにしている。枢機卿のスイス訪問に合わせて発行されたキャンペーンの小冊子によると、スイスの銀行は1985年から1993年の白人政権への融資から5億スイスフランの利益を上げたと言われている。「いくつかのスイスの銀行は白人政権が財政危機に瀕した時救済した。今度は南アの復興に貢献することを期待する。」と枢機卿は語る。賠償金が支払われれば、利子支払いに苦しむ現政権の開発予算、南アフリカ真実と和解委員会(TRC)に当てることができる。枢機卿はスイス政府が企業や金融機関にTRCへ財政的に貢献するよう圧力をかけるべきだと言う。TRCのプロセスで、アパルトヘイトの加害者は恩赦を受けたが、被害者は約束された賠償金を受け取っていないと枢機卿は言う。TRCを共同融資してきたスイスのさらなる「深入り」を枢機卿は希望する。

UBSのスポークスマンは枢機卿のスイス訪問に関してはコメントしなかったが、賠償金の要請は南アフリカ政府からは出されていないことを強調した。実際ダイス外相が昨年南アを訪問した際の外相会談では、賠償金問題は議題にならなかった。

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