The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

世界最古のスイスの原発が再稼動へ

水面に映るベツナウ原子力発電所
スイスのアールガウ州にあるベツナウ原子力発電は世界最古の原発の一つだ Keystone

スイス連邦核安全監督局(ENSI)は6日、補修のため3年間稼動停止していたベツナウ第1原子力発電所の再稼動を認めたと発表した。

 アールガウ州にあるベツナウ第1原発は1969年に設立され、世界最古の原発の一つ。原子炉圧力容器の壁の材質に異変がみつかり、2015年3月から稼動を止めていた。

 ENSIは原子炉に安全上のリスクはないと表明した。

 発表を受け、同原発を運営するアクスポ社は今月末には原子炉を運転開始できるとの見通しを示した。だが環境団体からはENSIの決定に対し「全く無責任だ」と早くも抗議運動が起きている。

 ベツナウ第1原発は圧力容器に使われているスチール製部品の品質検査のために稼動停止している2基のうちの一つ。ベツナウ第2原発は1971年に建設された。

≫スイスの原発の老朽化問題について

 スイスには5基の原発があり、エネルギー需要の34.5%を賄う。研究や医療分野に使う電気に原発を当てている。

 17年5月、スイスの有権者は原子力発電の撤廃やエネルギー消費の削減を通じ、再生可能エネルギーの利用を促す新エネルギー法を国民投票で可決した。

 ベルン近郊にあるミューレベルク原発(72年造)は19年末の廃炉が決まっている

SDA-ATS/jc

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部