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反グローバリゼーション・デモ隊、瑞伊国境で列車妨害

警官隊に取り押さえられるデモ隊。7月16日キアッソ。 Keystone

ジェノバ・サミット開催を前に16日夜、スイス・イタリア国境で約100人の反グローバリゼーション・グループが線路に体を縛り付けミラノ行きの列車の運行を妨害した。

スイス、ドイツ、イタリア、米国から来た約100人のデモ隊は、イタリアとの国境の町ティチーノ州キアッソで線路上を行進し、ドルトムント発ミラノ行きインターシティ・エクスプレスのキアッソ駅発車時刻が迫るとデモ隊は線路に体を縛り付けた。デモ隊は、20日からジェノバで開催される主要国首脳会議(サミット)前にジェノバ入りしようとした少人数のグループの入国をイタリア国境警察が拒否したことに対する抗議行動だという声明を発した。現場に到着したスイス警察がデモ隊を線路から排除し、列車は1時間遅れでキアッソ駅を出た。目撃者によると、デモ隊を追い払うため警官隊は催涙ガス、ゴム弾を発砲したが、けが人や逮捕者は出なかった。

サミットを前に、10万人以上の反グローバリゼーション勢力のイタリア入国が予想される。イタリア当局は、武装警官隊と軍15、000人をジェノバ周辺に配備、また主要国境通過点にも警官隊を増員している。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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