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国民議会、国連加盟案可決

半旗を掲げた連邦議事堂 Keystone

国民議会(下院)は17日、国連加盟案を賛成153、反対42で可決した。全州議会(上院)ではすでに国連加盟案を承認しており、これでスイスの悲願国連加盟は、来年に予定されている国民投票の結果に委ねられることになった。

このコンテンツは 2001/09/20 09:43

2日間の討議で、国連加盟支持派はスイスの外交政策と国連の目指すものは共通であることを指摘し、国連はより良い、より正しい世界のために戦う唯一の国際機関だと主張した。さらに、スイスにとって国連はテロとの戦いなど国際協力を促進するための重要な場であること、また国連欧州本部のあるジュネーブの果たしている役割についても強調した。

これに対し、右派スイス人民党を中心とする反対勢力は、国連加盟はスイスの中立政策と独立を脅かすものだとの主張を繰返した。そして、国連はスーパーパワーの道具に過ぎず、非効率的で損失の多い組織だと、国連批判を繰り広げた。さらに、スイスは国連の外にいるその独自の立場を保持するべきだと主張する反対議員もいた。人民党タカ派を代表する人物クリストフ・ブロッハー議員は、国連加盟は国際機関に責任を引き渡すための安っぽい言い訳だと発言した。

国民議会2日間の討議の最後に、ジョセフ・ダイス外相は、国連に加盟してもスイスの中立政策と独立は侵害されないことを再度強調した。さらに、スイスは国際機関に対して「鎖国」することはできない、スイスには国連の中で果たすべき役割があると述べた。そして、ダイス外相は、一部の国連加盟反対派は自己主義で傲慢だと非難した。ダイス外相は、11日に起きた米同時多発テロは緊急な国際協力の必要性を見せつけたとし、「スイスは世界を必要としている。世界もスイスを必要としている。」と述べた。

国民議会での承認を受け、国連加盟は来年前半に予定されている国民投票に持ち込まれることが決定した。86年の国民投票では、スイス国民は圧倒的多数で国連加盟を否決した。スイスはバチカンと共に未だに国連に加盟していない唯一の国だ。が、国連には年間5億スイスフランの資金を拠出しており、ほとんどの国連機関には参加している。また、国連欧州本部はジュネーブにあり、国連高等難民弁務官事務所、世界保健機関(WHO )、世界貿易機関(WTO )など多くの国連機関もジュネーブに本部を置く。

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