Navigation

国連ジェニン調査団解散へ スイスで国連無能・加盟反対論再燃

ジェニン調査団の解散を決めたアナン事務総長 swissinfo.ch

国連は2日、イスラエルの強硬な受け入れ拒否にあったジェニン難民キャンプ虐殺疑惑調査団の解散を決定した。一国の強硬姿勢により調査団解散に追い込まれたことは国連の無力さの露呈とし、スイスでは国連加盟反対派を中心に加盟批判が再燃しつつある。

このコンテンツは 2002/05/02 11:40

アナン国連事務総長は1日、ジェニン調査団解散の意向を発表した。イスラエルはアナン事務総長、安保理双方からの強い圧力に屈せず強硬な態度を示し続け、イスラエル軍がパレスチナ人を虐殺したとされるジェニン難民キャンプへの国連調査団を4度も受け入れ延期を通告し、遂に阻止に成功した。3月3日の国民投票で国連加盟が承認され9月に正式加盟する予定のスイスでは、加盟反対勢力が、国連には実質的な力はない、またスイスが国連に加盟しても国連の決議には影響力を行使できないと、再び国連加盟反対論を蒸し返し始めた。

政治評論家のクルト・ガステイガー氏は、ジェニン調査団解散の一件で国連を無力と決めつけるのは誤りだと指摘するとともに、スイスの国連での役割について次のように語った。「中東問題は国連が、そして世界が抱える最も複雑で難しい問題の一つだ。米国も同盟国イスラエルとの間に多大の問題を抱えている。中東情勢だけを見て国連の効力、有益、能率などを判断するべきではない。また、スイスが国連で影響力を行使することは不可能ではないが、小国スイスが誇大妄想を抱かない方がよい。スイスにはジュネーブ条約(国際人道法)のデポジトリー国として、人権、人道を守る伝統がある。が、スイスは190の国連加盟国の1国で、しかも190番目の加盟国であるにすぎない。」。

スイス人のコルネリオ・ソマルガ前赤十字国際委員会委員長がアナン事務総長によってジェニン調査団の1人に任命されたことから、スイスは調査団に格別な関心を持っていた。イスラエルはアナン事務総長に対し、ソマルガ氏を調査団から外すよう要請したが拒否された。

パレスチナ暫定自治政府は1日、ジェニン難民キャンプで58の遺体を発見したと発表、また米ボストンのNGO「Physicians for Human Rights」は、先週末までにジェニン病院は難民キャンプから遺体30体を収容したと発表した。パレスチナ暫定自治政府は、4月3日から11日にかけてイスラエル軍はジェニン難民キャンプを攻撃し民間人を虐殺したと証言している。が、イスラエル側は、パレスチナ人12人を殺害したが、いずれもイスラエル軍との戦闘で死亡したテロリストだと主張している。

このストーリーで紹介した記事

この記事は、旧サイトから新サイトに自動的に転送されました。表示にエラーが生じた場合は、community-feedback@swissinfo.chに連絡してください。何卒ご理解とご協力のほどよろしくお願いします

共有する

この記事にコメントする

SWIアカウントをお持ちの方は、当社のウェブサイトにコメントを投稿することができます。

ログインするか、ここで登録してください。