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ルツェルンのラフマニノフ別邸の庭園が一般公開に

庭園
ルツェルン州ヘルテンシュタインにあるラフマニノフ別邸 Keystone-SDA

スイス・ルツェルン州はロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの別荘「ヴィラ・セナール」の庭園を15日から一般公開する。ルツェルン湖畔ヘルテンシュタインにあるこの邸宅に、ラフマニノフが1932~39年暮らしていた。

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ルツェルン州は12日の発表外部リンクで、「ラフマニノフのかつての仕事場で、20 世紀の音楽と建築の歴史の一部を体験することができるようになる」と述べた。州教育・文化局のアルミン・ハルトマン局長は「市民は重要な文化財に足を踏み入れることができる。それこそ、州が2022年に邸宅を買い取った目的だ」とコメントした。

≫関連記事:ルツェルン州がヴィラ・セナールを買い取った経緯は?

ヴィラ・セナールは1930年代、ラフマニノフ(1873~1943年)自身のために建てられた。2万m²の敷地にあるヴィラや関連の建築物は、2018年に文化財に指定された。邸宅の設計にはラフマニノフ自身も強く関与。模型を作成し湖岸の岩を爆破し、180mに及ぶ遊歩道を作った。

一般公開は毎週木曜から日曜日、正午から午後5時まで。6月以降の日曜日には、天気が良ければ午後1~5時に小さなカフェが営業する。邸宅内は自由に入場できないが、ガイド付きツアーを予約できる。

邸宅には船でヴェッギスまで渡ってからバスに乗るか、ヘルテンシュタインから徒歩20分。駐車場はない。

敷地は新たにルツェルン美術館の一部となり、ガイド付きツアーのほかコンサートやイベントが計画される。例えば来月6日には「音楽と建築」をテーマに庭園ツアーが開催される。

作曲家・ピアニスト・指揮者だったセルゲイ・ラフマニノフは1917年、ロシア革命のさなかにロシアを離れ、死ぬまで亡命生活を送った。

独語からの翻訳:ムートゥ朋子

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