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最も有名なスイス人 アインシュタイン

ベルンのアインシュタイン博物館でアインシュタインの著作を見学する訪問者

(Keystone)

ドイツ人として生まれ、アメリカ人として死んだアインシュタインは今も昔も最も著名なスイス人とされている。

1月4日の「ゾンタークス・ツァイトゥング ( SonntagsZeitung )」紙に掲載された調査の結果によると、アルベルト・アインシュタイン ( 1879 ~1955年 ) の知名度は、赤十字社の創設者アンリ・デュナンや、教育者のヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチなどの著名なスイス人よりも高い。

トップ3

 ベルンの特許庁で働いていた1905年に発表した相対性理論で知られるアインシュタインは、17歳のときにスイスに移り大学教育を終えた。その後1930年代にアメリカへ移住し1940年に市民権を得たが、1901年に取得したスイスの市民権は放棄しなかった。1922年にノーベル物理学賞を受賞したアインシュタインの業績は一般人の物理学に対する理解に革命を起こした。

著名なスイス人の第2位は、スーパーマーケットチェーン店ミグロ ( Migros ) の創始者であるゴットリーブ・デュットヴァイラー ( 1888~1962年 ) だ。1925年に中間業者を排除した結果スイス人の買い物の習慣は大きく変化した。そして第3位はロジャー・フェデラーだ。

科学者、スポーツマン、聖職者

 まず専門家とゾンタークス・ツァイトゥング紙の編集者が選んだ著名なスイス人100人のリストを、同紙の読者が30人に絞り込んだ。そしてマーケティングリサーチ研究所の「アイソパブリック( Isopublic ) 」がスイス全土の全世代にわたるスイス人1000人に、選ばれた30人のそれぞれに点数をつけるよう依頼した。

 リストに挙げられた30人のうち「移民出身者」はアインシュタインだけではない。第4位のペスタロッチ一族 ( 1746~1827年 ) はイタリア出身で、第6位の革新的な医師パラケルスス ( 1493~1541年 ) の父はドイツ人だった。第7位の時計製造の企業家ニコラス・ハイエックは1928年にレバノンで生まれた。第13位のジャン・ジャック・ルソー ( 1712~1778年 ) の一族は元をたどればフランス人だ。トップ15位まですでにこれだけの数の移民出身者がいる。

 トップ30位の中で断トツに若いのはロジャー・フェデラー ( 母親は南アフリカ出身 ) で、最古参は第19位のスイスの国民的聖者ニコラス・フォン・フリューエ ( 1417~1487 ) だ。リストには、物議をかもしだしたクリストフ・ブロッハーなど前閣僚の名も含まれている。スイスでは珍しい政党内部騒動の渦中にあったブロッハーは2007年の内閣閣僚選挙で落選し、2008年に再選を狙ったが失敗に終わった。しかしこの調査ではぎりぎり30位に滑り込んでいる。

 リストには、作家、科学者、企業家、神学家などの著名人のほかに聖人2人の名前も挙がっている。2008年10月に聖者に認定されたシスター・マリア・ベルナーダ・バトラーがニコラス・フォン・フリューエとともにリストに加わった。

 またバトラーはリストに挙げられた3人しかいない女性のうちの1人だ。ほかの2人は、旧ユーゴスラビア国際犯罪特別法廷のカルラ・デルポンテ検事とその人生を難民救済に捧げたゲルトルート・ルッツ ( 1911~1995年 ) だ。

サプライズ

 ゾンタークス・ツァイトゥング紙の調査は、いくつかの驚くべき結果が出たこと報告している。例を挙げるとロジャー・フェデラーには、34歳以下の人々よりも55歳以上の人々が高得点をつけた。作家・アーティストのフレドリッヒ・デュレンマットと聖ニコラスはドイツ語圏よりフランス語圏で評価が高かった。

 しかしほかのケースでは、ドイツ語圏とフランス語圏の間の溝が非常に深い。ドイツ語圏の44%の人々が18世紀の作家ジャン・ジャック・ルソーを知らなかった。またフランス語圏の50%の人々は20世紀の作家マックス・フリッシュに馴染みがない。

 また調査は、世代間、特に若い世代における歴史の知識についてのギャップを示した。最近ジュネーブでは宗教改革者カルバンの生誕500年祭が行われたが、スイスの若者の53%はカルバンについて何も知らない。ドイツ語圏のカルバンに匹敵するウルリッヒ・ツウィングリに至っては48%の若者は名前も知らなかった。

 そのほかにも第9位にランクされたものの、よく知られていない人物がいる。回答者の59%が、2007年に生誕300年祭を迎えた数学の天才レオンハルト・オイラーを知らないと答えた。

 もしこの調査がスイスインフォの読者を対象に行われていたならば、トップ30位のリストに挙がっている人物についてもっとよく知っているかもしれない。関連サイトをチェックしてみよう。

swissinfo、笠原浩美 ( かさはら ひろみ ) 訳

スイスで著名とされるスイス人トップ15位

1. アルベルト・アインシュタイン ( 1879~1955年 ) 物理学者
2. ゴットリーブ・デュットヴァイラー ( 1888~1962年 ) ビジネスマン・慈善家
3. ロジャー・フェデラー ( 1981年~ ) テニス選手
4. ヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチ ( 1746~1827年 ) 教育家
5. アンリ・デュナン ( 1828~1910年 ) 赤十字社創設者
6. パラケルスス ( 1493~1541年 ) 物理学者
7. ニコラス・ハイエック ( 1928年~ ) ビジネスマン
8. クロード・ニコリエール ( 1944年~) 宇宙飛行士
9. アルフレット・エッシャー ( 1819~1882年) 企業家、鉄道のパイオニア
10. レオンハルト・オイラー ( 1707~1783年 ) 数学者
11. フレドリッヒ・デュレンマット ( 1921~1990年 ) 作家・アーティスト
12. ル・コルビジエ ( 1887~1965年 ) 建築家
13. ジャン・ジャック・ルソー ( 1712~1778年 ) 哲学者・作家
14. マニ・マッター ( 1936~1972年 ) 歌手
15. アンリ・ギザン ( 1874~1960年 ) 将軍

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