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空港ターミナルで会いましょう

「イベントドック」は多岐に渡る催しを用意している

(Keystone)

チューリヒ空港のターミナルの1つ、ターミナルB(dock B)はこの2年間休眠状態だったが、このたびイベントホールとして生まれ変わった。

改装費用は1000万フラン(9億円)で新生ターミナルは「イベントドック」と命名された。空港を運営するユニーク社は、この投資が深刻な利益落ち込みに歯止めをかけることを期待している。

 チューリヒ空港の今年上半期の純利益は380万フラン(3億4000万円)で前年同期比7.3%減となった。当初ユニーク社は「空港の2005年の利益は前年比50%増を予想している」と発表したが、最近になってさすがにこの数字は「野心的すぎた」と認めた。

 しかし、それでもこの「イベントドック」が救世主となり、「今年下半期には採算が黒字化する」と同社は逆転ホームランを狙っている。今まで空港は旅行客のものだったが、「イベントドック」を支えるのは旅行客ではない。

 ユニーク社広報担当のマーク・ラウハ氏は語る。「空港が待ち合わせのメッカになることを目指しています。現在、旅客ビジネス以外からの収入は、空港の全体収入の半分近くを占めています。この割合を今後もっと大きくして、空港旅客数に依存しない経営体質に変えていく予定です。セキュリティ対策も万全です」

 米国で起きた9.11テロやスイス航空の倒産をきっかけに旅客数が急激に落ち込み、ターミナルBは2003年10月に閉鎖に追い込まれていた。しかし、今回の大型投資による改装によって、起死回生が計られている。現在は7週間に渡って特別イベントが催されており(10月2日まで)、その後は一般に貸し出される予定だ。

空港でオークションも体験できる

 9月24日、25日はここでスイス航空の思い出の品3800点がオークションにかけられる。2003年のオークションでは、約500万フラン(約4億5000万円)の売り上げをもたらした。

 また、現在チューリヒでは「テディの夏」と称して、街中に様々な趣向のクマの等身大人形があふれているが、このうち150体が10月1日に同じく「イベントドック」でオークションにかけられる。

 現在は、飛行機をテーマにした「エアワールド」(Air World)が開催中だ。ここではそれぞれの時代のフライトアテンダントの制服や、着陸の際にコックピットから映された映像などが展示されている。

 この他にも、10月2日までは人気DJを招待した「DJナイト」やコンサート、映画、ファッションショー、国連共催のインド祭りなど、多岐に渡るイベントが目白押しだ。

 この特別イベントが終わると、一般に貸し出される。展示会からビジネス見本市まで使える8000平方�bの多目的ホールには3300人が収容できる。賃貸料は1日あたり3万2000フラン(約300万円)。ユニーク社は、改装費1000万フラン(9億円)を早々に回収し、さらに同じだけの金額をかけて、このターミナルを本来の目的に戻って旅客を迎える場として再開したい考えだ。

 新生ターミナルBの未来は5年間後に再度検討される。

swissinfo、マシュー・アレン(チューリヒにて) 遊佐弘美(ゆさひろみ)意訳

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改装費用は1000万フラン(9億円)。
10月2日に特別イベントが終わった後は一般に貸し出す。賃貸料は1日あたり3万2000フラン(約300万円)。

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