夏休みのスタートは大雨
7月13日日曜日、異常な大雨でスイス南部のティチーノ州は大きな被害を被った。
最も激しい雨に見舞われたのはベリンツォーナおよびルガーノ地域。11日夜以降、最高130ミリの降水量を記録。日曜朝は特に降りが激しく、時間雨量は33ミリに達した。
スイス南部で水害相次ぐ
この大雨でルガーノ ( Lugano ) の背後地域を流れるフェデッジオ川が氾濫し、付近のキャンプ場に一時避難命令が出された。アグノ ( Agno ) 近辺の町村では、地下室や畑が水浸しになるなどの被害が出た。フェデッジオ川は、約1週間前の大雨でも氾濫している。
ティチーノ州およびグラウビュンデン州南部では、洪水や土砂崩れ、倒れた木などで高速道路を含む複数の道路が不通となった。グラウビュンデン州カランカタール ( Calancatal ) は土砂崩れで孤立状態。ティチーノ州南部では、スイス国鉄 ( SBB/CFF ) の主要路線にも影響が出た。一時、単線運行となった区間があり、ダイヤが乱れて最高20分の遅れとなった。
先週末はスイスやドイツのほとんどの州で夏休みが始まり、スイス南部やイタリアで休暇を過ごす人が多いため、ゴッタルドトンネルでも恒例の渋滞が見られた。最も混雑したのは12日土曜日の昼で、北側入り口でおよそ14キロメートルの渋滞となった。また、チューリヒ空港でもチェックインの長蛇の列が出来、南ヨーロッパ行きの飛行機で最高30分の遅れが生じた。
先週金曜日は所によって30度を超える猛暑となったが、夜からティチーノ州とグラウビュンデン州南部のほか、ジュラ山脈一帯、チューリヒ湖地域、中央スイスなどでも雨となり、気温は一挙におよそ10度も下がった。
swissinfo、外電
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