小売業界わずかに売上増

連邦統計局 ( BFS /OFS ) が8月17日に発表したところによると、2009年上半期、スイスの小売業界では金融危機にもかかわらず、前年同期に比べて実質0.5%の売上増となった。
1日の名目売上高は前年比0.9%の増加。ほかを引き離して最も大きな伸びを見せたのは、娯楽電子機器やオフィス電子機器。名目売上高は減少したが、実質的には12%の増加だ。
6月の売上増
また、健康やスキンケア、美容に関する商品、およびキッチン用品や家電も5%の伸びを示した。食品や飲料水関連もプラスに動いた。一方、衣料品や靴の販売は大きく後退し、実質売上高は4.4%のマイナスとなった。
6月は全体的に売上高がわずかに増加し、名目売上高は前年同期比0.8%、実質売上高は0.9%のプラスとなった。しかし、実際に売り上げを伸ばしたのは大手小売業者のみだった。
バーゼルの経済研究所「BAKバーゼルエコノミックス」の経済学者トマス・シュトッカー氏は
「6月の売り上げは伸びたが、小売業界がこの経済危機を乗り越えたというわけではない」
と言う。同研究所は、今年末の売り上げは再び下落すると予測。2009年全体ではゼロ成長が見込まれている。
swissinfo.ch、外電

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