9月の失業率は横ばい、テロの悪影響はこれから
9月のスイスの失業率は1.7%と相変わらず低い数字を保ったが、近々上昇に転ずると国立経済情勢事務局(SECO)は予測する。
9月の失業者数は62、170人で、8月の61、079人より僅かに上昇したが、昨年同月の62、329人よりは僅かに低かった。また、有効求人数は10、760で8月の11、259より減少した。
カントレード・プライベートバンクのマーカス・グリンスパー首席エコノミストは、「昨年末多くの企業で求人があったので今年前半は雇用市場に大きな影響はなかった。が、銀行や保険会社が新規採用凍結したところが多く、これからしばらくは失業率が上昇に転ずるだろう。」という。米同時多発テロの経済への影響は、まだ数字としては現れてこないが、スイスエアの破たんなど航空業界ではすでに深刻な状態にある。
エコノミストらは来年上半期、失業率は2.5%から3%ほどに達すると見ている。
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