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「女性がストライキをすれば、全てが立ち行かなくなる」。このモットーを掲げ、スイスでは25年前の今日、全国女性ストライキが敢行された。そのときスイスで男女平等が憲法に記されてすでに10年が経っていたが、女性たちはそれを実感できなかった。ストライキに参加した女性の数は、約50万人。さまざまな女性が男女平等を実現するための法整備を求め、町を練り歩いた。
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一般労働者、学者、公務員、母親、専業主婦など多くの女性が、スイス全国から集まった。憲法に記載された男女平等が実施されていないことに、女性たちは不満を募らせていたのだ。この日、女性たちはアイデア満載に、大声を上げながら、カラフルにデモを行った。同年はスイス建国700周年の祝祭が行われたが、女性たちのこのストライキも歴史に名を刻んだ。
その後、議会で激しい議論が繰り広げられ、1996年ついに男女平等に関する法律が施行された。しかし現在でも、女性の平均給料は男性に比べ15%低い。そのため、スイスでは今でも、6月14日に路上で女性の権利を求めてデモをする女性たちがいる。
(写真・Keystone 文・ Gaby Ochsenbein, swissinfo.ch 翻訳・鹿島田芙美)
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ゴステリさんが働く女性に向けられた不平等を意識するようになったのは、父親が早くに亡くなり、ベルン近郊にある一家の農場が母や姉たちに任されるようになってからだ。
同じく女性解放活動家だった母親の影響を受けたゴステリさんは、結婚や出産はしないと決心、経済的に自立し、女性参政権運動に身を投じた。一方で中産階級的な面もあり、街頭デモからは距離を置いていた。これに関しゴステリさんはスイス公共放送(SRF)のインタビューで、「デモではなく、具体的行動をすべき」と説明している。
スイスが欧州最後の国としてようやく女性に参政権を与えたのは1971年のこと。これほど導入が遅れたのはスイス独特の直接民主制に原因があった。憲法改正には国民投票が必要なため、スイス女性の権利もまた、投票権を持つ男性の一存に任されていたのだ。
先月スイスで劇場公開されたペトラ・フォルペ監督によるスイス女性の解放運動を扱った映画「Die göttliche Ordnung(仮訳・神の秩序)」の主人公ノラとゴステリさんの間にはいくつかの共通項がある。
(英語からの翻訳・本文/フュレマン直美 ビデオ字幕/大野瑠衣子)
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