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オギ大統領、スイス軍の国際舞台での活躍を希望

アドルフ・オギ大統領・国防相は、今後10年のうちに、スイス陸軍は従来の専守防衛の機能を放棄し、国際協力の場に参加していくべきだと力説した。

アドルフ・オギ大統領・国防相は、今後10年のうちに、スイス陸軍は従来の専守防衛の機能を放棄し、国際協力の場に参加していくべきだと力説した。

ジュネーブで行われた記者会見で、オギ大統領・国防相は「スイス陸軍は、スイスを血と戦いの世紀であった20世紀を経るのに貢献した。今度は、軍はスイスを世界に向けて開くのに貢献しなければならない。」と、発言した。

オギ大統領・国防相は、スイスは最早国際事象から孤立してはいられないとし、論争の的となったボスニアやコソボへの武器を携帯しないスイス兵の派遣は、「平和、孤立、名誉」の問題としての他のミッションにも関係するようになってきたと、語った。

彼の軍改革プログラムの詳細発表で、オギ大統領・国防相は、スイス安全保障上の3大チャレンジをリストアップした。バルカンのような地域紛争、難民問題とともに、増大する自然災害の可能性を上げている。何れの場合も、状況を救うためには、国境を越えた国際共同体の積極的な協力が要求され、対応を誤れば何千人もの難民がスイスのような国に殺到することになる。

また、オギ国防相は、スイスはNATO の協力無しでは、中距離ミサイルに代表されるような危機から独力では国を守れないと、断言し、今後10年ー20年の間に加盟することは「政治的に受け入れられない」としながらも、国際社会の今後の発展は、スイスを西側軍事同盟に近付けて行くであろうと、ほのめかした。

国防相の発言は、孤立主義政策を提唱するスイス人民党所属の議員としては、奇異にうつる。が、軍改革計画の「陸軍21」プログラムは、中立を侵すものではなく、防衛は伝統的な国民軍システムによるものと、している。「スイスでは1度に1歩ずつ進まなければならないのだ。」と付け加えた。

また、軍事費は年4%削減されることに決定した。2005年までに、高齢化による人口統計学上の変化の影響で、軍は充分な兵員を募集することが不可能になる。

さらに、オギ国防相は、2003年までにジュネーブに軍の民主的コントロール・センター、新国際軍事シンクタンクを設置する計画を発表した。

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