スイス人 早飯の傾向
スイス人は近年「早飯」になり、食事時間がますます短くなっているという。一方、健康的な食事への関心度は高くなっている。1月9日、ザンクトガレン大学による調査が発表された。
「ジレンマに陥っています」と調査を発表したトマス・ルドルフ氏。食事時間は短縮される一方、その内容には不満な人が多くなっていることが分かったからだ。
早飯は不健康
スイスの消費者は、できあいの物で間に合わせようとする傾向はますます高くなっているが、栄養のバランスが取れ、おいしいものを食べたいと思う人も多い。このような調査結果を踏まえると、食品業界にとってテイクアウト食品は有望商品だが、消費者にはさほど好まれていないことの解決策が課題だ。
また「早飯」は肥満、不健康につながるという問題もある。健康的食事の仕方を調査の対象者に質問したところ、36%の人が自己管理と答え、ゆっくり食べると答えた人も27%いた。また、21%の人がもっとお金を掛けると答えた。若者や教育レベルが低い人ほど、肥満をその人の置かれた環境に原因があると答えている。ルドルフ氏はこのため、若者への啓蒙の必要性を訴えている。
調査は2007年10月中旬から下旬にかけ、スイス全国の1074人を対象に行なわれた。
swissinfo、外電
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