2人乗りボブスレー 世界選手権で12年ぶりに優勝
ウィンタースポーツが盛んなスイス。雪の上で、あるいはまた氷の上で、この冬はスポーツ選手の活躍が目覚しい。
アメリカのレイク・プラシッド ( Lake Placid ) で開かれていたボブスレー世界選手権では、イヴォ・リュエッグとセドリック・グランディンが2人乗りでスイスに12年ぶりの優勝をもたらした。
各競技、各種目で
ニューヨーク州にあるこのコースでは高い滑走技術が要求されるが、リュエッグは昨年秋、
「このコースでは調子がいい。世界選手権では目標を達成したい」
と述べていた。
今回の世界選手権のために、リュエッグは昨年4月と10月にもレイク・プラシッドを訪れている。2月22日には1回目の滑走でベストタイムを出し、2回目でも他の追随を許さずそのまま優勝に滑り込んだ。
一方、チェコのリベレック ( Liberec ) で開催中のノルディックスキー世界選手権では、ノーマルヒルでシモン・アンマンが銅メダルを獲得した。アンマンは1回目のジャンプで102メートルを飛んで6位につき、2回目は99.5メートルだったが、総合で3位にのし上がった。
アンマンは今シーズン、これまで安定した記録を作り、シーズン開始後の数週間はW杯をリードしていた。スイスを代表するもう1人のジャンパー、アンドレアス・キュッテルも健闘し、1回目で10位、2回目で6位と好成績を残した。
スイス勢の活躍はアルペンスキー・ワールドカップでも目立った。2月21日、イタリアのセストリエレ ( Sestriere ) ではディディエ・キュシュが大回転を制覇した。ワールドカップでは今シーズン初の優勝であり、大回転では2002年以来7年ぶり2度目の優勝だ。今回の優勝でキュシュはワールドカップ大回転優勝、そして総合優勝にも手が届きそうだ。
翌22日はカルロ・ヤンカがイタリアのクリストフ・インナーホーファーとともにスーパー複合で3位についた。スーパー大回転で7位となったヤンカは、その後の回転でも8位につき、総合で同胞のシルヴァン・ツルブリッゲンを追い抜いた。回転はヤンカが最も苦手とする種目で、最近彼は
「ワールドカップの回転は、競技に参加するよりうちにいてテレビで観戦していたい」
と言ったほどだ。
また、これまで若手のララ・グート以外目立った活躍のなかった女子チームも、昨日の22日はイタリアのタルヴィジオ ( Tarvisio ) で開催されたワールドカップで、ファビアンヌ・ズーターがスーパー大回転の2位に入った。
swissinfo
1. イヴォ・リュエッグ/セドリック・グラント ( スイス2 ) 3分42秒20
2. トマス・フローシュッツ/マルク・キューネ(ドイツ1) 0秒22差
3. スティーヴン・ホルコム/カーティス・トマセヴィッツ ( アメリカ1 ) 0秒40差
1. ヴォルフガング・ロイツル ( オーストリア ) 282.0点
2. グレゴール・シュリーレンツァウアー ( オーストリア ) 275.0点
3. シモン・アンマン ( スイス ) 274.5点
1. ディディエ・キュシュ ( スイス ) 2分49秒57
2. シュテファン・ゲルグル ( オーストリア ) 0秒66差
3. ベンヤミン・ライヒ ( オーストリア ) 0秒89差
1. ロメト・バウマン ( オーストリア ) 2分25秒73
2. ジュリアン・リゼルー ( フランス ) 0秒32差
3. カルロ・ヤンカ ( スイス ) 、クリストフ・インナーホーファー ( イタリア ) 0秒68差
1. リンゼイ・ヴォン ( アメリカ ) 1分21秒72
2. ファビアンヌ・ズーター ( スイス ) 0秒51差
3. ティナ・マゼ ( スロベニア ) 0秒67差
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