スイス連邦鉄道の新型車両、運用始まる

チューリヒ~ベルン間を走った新型車両 Keystone

スイス連邦鉄道(SBB)の新しい二階建て車両「FV-Dosto」の運行が、数年の遅れを経て26日、始まった。SBBはこの新型車両を62編成購入したが、障害者団体が「バリアフリーへの配慮がない」などとして訴訟を起こしたため、残りがいつお目見えするかは裁判所の決定次第となりそうだ。

このコンテンツは 2018/02/27 16:07
SDA-ATS/ln

新型車両はこの日、チューリヒ~ベルン間(片道約1時間)を往復。SBBの広報担当クリスティアン・ギンジック氏はスイス通信に対し「遅延なく全てがスムーズに行った」と話した。FV - Dostoは今後もこの路線を走る。SBBの公式サイトによるとFV-Dostoは車両の増結・切り離しが容易で、混雑時は座席数を現行より1割多い1300席まで増やせることなどが利点。

製造はカナダ輸送用機器大手ボンバルディア。SBBが発注したのは2010年だが、輸送上の問題やソフトウェアのトラブルに加え、障害者団体が1月に訴訟を起こしたため、運用開始が遅れていた。訴訟を起こしたのはインクルージョン・ハンディキャップと呼ばれるスイスの団体。訴えでは、乗降口とプラットフォームの段差が急すぎて車椅子利用者が一人で乗り降りできず、障害者が自立して公共交通機関を利用できる環境作りを規定した法律(04年施行)に違反していると主張している。

乗り降りの不便さ 

連邦行政裁判所は今月、すでにボンバルディア社から届いている6本については運行を認めるとの決定を出した。インクルージョン・ハンディキャップはこの決定に同意したものの、障害者が同伴者なしで新型車両を利用する場合の問題が多すぎるとし、法律が定める基準を満たしていないとした。

裁判所はこの仮決定で製造中の車両には言及しておらず、SBBは裁判所の最終的な決定が下りるまで、対象の新型車両を使用出来ない。

計62本の購入費は19億フラン(約2180億円)で、SBBでは過去最高額。SBBは現行車両の刷新に年間10億フランを投じるとしていた。

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