投資コンソーシアム、クリプト・バレー・ベンチャー・キャピタル(CV VC)の投資プロジェクトを説明する共同設立者のマティアス・ルッフ氏
Narwal
スイスの投資家がコンソーシアム(共同事業体)を組み、世界のブロックチェーン企業1000社への出資・育成を目指す。最大1億ドルの調達を目標とする。
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スイスの投資コンソーシアム「クリプト・バレー・ベンチャー・キャピタル(CV VC)」は20日、スイスで「クリプト・バレー(暗号の谷)」と呼ばれるツークに最初のインキュベーションプログラム を立ち上げた。ブロックチェーン企業20社を手始めに、年60社への出資や助言を目標とする。世界中のさまざまな地域で同じような新規事業支援を手がけ、今後数年間に国際ネットワークに育て上げる。
出資対象となったスタートアップ企業は、当初資金として12万5千ドル(約1400万円)を受け取る。3カ月後に最も優秀な企業を選び、最終的な出資金を決める。CV VCは見返りとして、各企業の資本の最大8%を株式やトークン(電子証票)を得る。
スタートアップ企業はツークにあるCV VCの共同オフィスで業務を行い、経験豊かな経営者や技術コンサルタントの支援を受ける。
CV VCはスイスに拠点を置くが、世界規模での事業展開を目指す。現在、世界中から新しい投資家を募集している。CV VCの共同設立者マティアス・ルッフ氏は「ブロックチェーン技術は世界的に広がっており、ベンチャー投資も世界のあらゆる場所に拡大できる」と話した。
ブロックチェーン企業は仮想通貨技術を使った資金調達「イニシャル・コイン・オファリング(ICO)」で事業資金を集めることが多いが、ICOを巡る詐欺事件が後を絶たずやや下火になっている。CV VCは従来型のベンチャー投資手法でブロックチェーン企業を下支えしたい考えだ。
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